県農業者懇談会(川又康之亮会長)は2月、県内の郷土料理のレシピを集めた単行本「子や孫に伝えたい郷土の料理 とちぎ」を発刊しました。編集委員を務めたのは、農村の生活関係普及などに努めてきた元県職員の女性ら7人。その事務局を担当したのが、同懇談会非常勤職員の三尾谷文子さん(63)です。

 三尾谷さんは県を退職後も、県農村女性会議の事務局として、農村女性の活動を支援しています。長年、農村の女性と衣食住にかかわる中、「農村で培ってきた昔からの料理が、50歳台くらいの若い世代にも受け継がれていない」と感じてきました。食への関心の高まりを背景に発刊することになった今回のレシピ本は、思いを一緒にする仲間と編集した1冊です。取り上げた料理は約180品目。伝統食のほか、「県産食材を使った料理や調理法も提案したい」と、農林畜産関係団体の女性たちから募った新しい料理も紹介。さらに、料理の基本や食がかかわる伝統行事、直売所などの情報も幅広く盛り込みました。

 若いお父さん、お母さんたちに子どもと一緒に挑戦してほしい料理には、「親子でつくろう」のマークをつけ、レシピも図解を添えて分かりやすくしました。「ぜひ、一緒につくって、家族の語らいのきっかけにもしてもらいたいです」

 [写真説明]発刊された郷土料理のレシピ本

 [写真説明]編集作業風景(右端が三尾谷文子さん)