宇印宇都宮青果・参与の加藤修司さん(66)は、地元紙やラジオ番組で青果物情報のコーナーを担当し、旬の野菜や果物の情報を発信。生産者と消費者を結ぶ市場関係者の立場から、栄養価やおいしい食べ方、地元産の話題などを紹介して、地産地消に一役買っています。

 地産地消が今日のような広がりを見せる前から、同社は地元産青果物のマーケティングに取り組んできました。その担当者だったこともある加藤さんは「地元産の強みは生産者の顔が見えること。鮮度も絶対的な魅力です」ときっぱり。地産地消をブームに終わらせず推進するためには「直売所だけでは限界があります。JA、生産者、市場、スーパー、小売店などのプロの連携が欠かせません」と強調します。

 一方、輸送時間の短縮や通信の発達で、遠隔地の青果物でも収穫の翌朝には市場に並び、QRコードなどを使えば生産履歴も簡単に分かるようになったとも指摘。「国内産であれば地産という考えに立ち、産地のリレーで外国産をブロックしていくことも必要です」と主張します。紙面やラジオを通し消費者には、食と命と健康の大切さを訴えます。「健康野菜は栄養のバランスもとれてピンとしています。人間だって同じですよ」

 [写真説明]ネギを運び込む生産者と談笑する加藤修司さん(写真左)=宇都宮中央卸売市場内の宇印宇都宮青果集荷場