新鮮な農産物を地元温泉地の宿泊客に届けよう−。今市市大桑町のJAかみつが豊岡農産物直売所組合(狐塚博成組合長、145人)は、朝採りの地元農産物を週2回、同JA管内にある川治温泉旅館組合(片山則夫組合長、10軒)に提供しています。生産者の顔が見える安全で安心な農産物を宿泊客に味わってもらおうと、2003年11月にスタートしました。

 「農産物は私たち生産者の『顔』。どこに出しても恥ずかしくない新鮮なものを届けています」と、狐塚組合長は胸を張ります。スタートに先立って両組合は、同JAや県、藤原町と推進協議会を立ち上げました。地元農産物のPRを狙う生産者側と、川治温泉への誘客につなげたい温泉地側の思惑は一致します。

 地元産の旬の野菜を生かして同旅館組合は、10旅館共通のオリジナル料理2品目を考案しました。周年物の日光ニラは温泉たまごやそばと一緒に冷たいだし汁に浸した「とばっちり」として、また、ダイコン、ハクサイ、サトイモなど冬の特産物はけんちん汁風の「鬼子蔵汁(きしぞうじる)」として、宿泊客に振る舞います。「お客さまに大人気です。料理を楽しみに来てくれるリピーターも多いですよ」と片山組合長。新たな料理の考案にも意欲的です。

 各旅館では創作料理を提供する際にはしおりを添えて、地元産の野菜を使っていることや、これらを購入できる同直売所の場所をPRしています。その効果もあって、帰り道に同直売所に立ち寄り、新鮮な地元産の野菜などを買う宿泊客の姿も少なくないといいます。

[写真説明]川治温泉の宿泊客に食べてもらう朝採りの日光ニラを、温泉側の配送担当者に手渡すJAかみつが豊岡農産物直売所組合の組合員たち=今市市大桑町、同直売所


JAかみつが
代表理事組合長 渋江正雄
組合員数 1万4549人
扱い高(農畜産物) 16億8900万円
住所 鹿沼市鳥居跡町983の1
電話番号 0289・65・1000