Q 農作物の季節感 どこへ

 季節感がなく、スーパーに並んでいるのを私は変に思います。消費者のニーズに応えた販売だとは思いますが。(宇都宮市/40歳/女性)

 函館から移ってきました。きゅうりは夏できるものと思っていましたが今(3月)が旬なのですか?(那須塩原市/67歳/女性)


 A 農作物には旬があり、旬のものは味がよく栄養価も高く、また収穫量も多いので価格もリーズナブルです。しかし自然のままでは収穫量が不安定だったり、短期間に収穫が集中するなど安定性に欠けます。

 植物は温度や日照時間により花の付き方が変わります。果実の成長や白菜などの葉の丸まり方にも影響が出ます。イチゴは低温に当たると花芽の分化が促進する性質があり、この性質を生かし、人工的に低温に当ててからビニールハウスに定植し初冬から収穫する現在の作型が考案されました。野菜を安定的に計画的に出荷できるよう国の制度を整備するとともに、作物の生理をうまく利用しながら収穫時期を広げてきました。ハウス栽培と言っても暖房する促成栽培や、無加温の半促成栽培、種まき時期を遅らせる抑制栽培など、作物のそれぞれの性質を生かした方法が研究され栽培されています。その地域の気温など自然条件に合った作付けというものもあり、キャベツの主産地が平地の産地から夏には高原の産地に移るのは有名ですね。その結果、一年中店頭に並ぶ作物が現れました。(JA栃木中央会生活広報部)