「おいしいイチゴ」を顔写真でアピール−。JA安佐苺部会(島田昭男部会長、110人)は、部会員全員が生産したイチゴのパッケージに自分の顔写真と名前入りのシールを張り付けて出荷しています。生産者の「顔」が見える取り組みによって、品質や安全性に責任を持って生産していることを消費者に直接訴え、販売促進につなげることが狙いです。2002年末から試験的に、翌シーズンから本格的にスタートしました。

 シールは縦4センチ、横5センチの楕円形で、「私が丹精こめて作りました」と添えています。「自分で自分の顔写真を張るんだから、いいかげんなモノは出せませんよ」と島田部会長。コストや手間は掛かるものの、「部会員一人一人の意識が変わり、品質向上につながっています」と笑顔を見せます。シール導入に合わせ、減農薬の取り組みや栽培履歴の記帳も徹底しています。

 市場や消費者の反響は上々です。市場にイチゴがあふれる時期でも定期的に注文が入るようになったほか、「○○さんのイチゴをください」と言って買い求める消費者もいるといいます。他産地からも注目の的。視察後、同様の取り組みを始める産地も現れました。

 今シーズンは女性対象の講習会を始めました。減農薬を進める上で欠かせない病虫害の早期発見をより徹底するため、部会員と一緒にイチゴをつくる妻らにも知識を身につけてもらうことが狙いです。「安心・安全・安佐のイチゴ」をキャッチフレーズにする同部会。シールの添付をきっかけに根付いた安全性と品質向上への努力は、これからも続いていきます。

 [写真説明]摘みたてのイチゴを選別し、パッケージに顔写真入りのシールを添付する生産者=佐野市村上町。右下の写真は顔写真入りシール


JA安佐
代表理事組合長 高橋一夫
組合員数 1万7939人(平成17年2月末正准組合員合計)
扱い高(農畜産物) 23億9917万円
住所 佐野市金吹町2351
電話番号 0283・20・2000(代表)

※ JA安佐は2006年2月から「JA佐野」に名称が変わりました。