那須高原生まれの「那須の白美人ねぎ」は、軟白部分が長く甘みのある高級ネギとして知られます。JAなすの・ねぎ部会(村上千秋部会長、183人)が、組織的に生産し、PRに努めてブランドに育ててきました。ネギ独特の苦み、辛み、臭みが少なく、「サラダ感覚で生でも食べられる」と高い評価を得ています。

 同部会は1996年、6農協が合併しJAなすのが誕生したのと同時に発足。大田原市を中心に行われていたネギの生産を、コメの転作作物として管内全域に拡大しました。高度な技術を確立してハウス栽培も進め、周年出荷を実現するなどしながら産地の力を伸ばしました。

 「ネーミングにふさわしい高い品質、食味でなければ、ブランドとして定着できない」と、村上部会長はきっぱり。「量は力、品質は信用」と全員一丸となって、一元集荷でコスト削減などを図る一方、栽培・防除のマニュアルを設け、品質の維持、統一に努めてきました。2002年からハウス栽培で減農薬、減化学肥料栽培の県の認証・表示制度に取り組むなど、「安全・安心」にもこだわります。

 減反や外国産農産物の流入が進むなど厳しい環境にあっても、「攻めの姿勢で売れる物をつくって、後継者が夢を持てるような農業をやらなければだめ」と、村上部会長は意気込みを見せます。部会を挙げての努力は、日本農業賞での大賞や日本農林漁業振興会会長賞の栄誉にもつながりました。今後は出荷調整作業などを外部委託し雇用創出につなげることも考えており、ネギづくりから地域の活性化へと「夢」はますます膨らみます。

 [写真説明]ネギのハウスで、「『那須の白美人ねぎ』はサラダ感覚で生でも食べられます」とPRする、JAなすの・ねぎ部会の村上千秋部会長


JAなすの
代表理事組合長 椎名正二
組合員数(平成16年度末 正・準組合員合計) 2万2355人
扱い高(農畜産物) 229億8038万円
住所 那須塩原市住吉町2番5号
電話番号 0287・62・5555