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宇都宮市立若松原中学校陸上競技部の加藤 未来(かとう・みく)さん(15)=3年生=は、今年8月の全国中学体育大会の陸上女子四種競技で全国一に輝きました。最終日で大逆転しての勝利だっただけに喜びにあふれます。練習をともにする仲間たちや家族に対しても感謝の気持ちを忘れません。

(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)
小さい頃からスポーツ大好き
9月のある練習日。放課後のグラウンドに陸上競技部の部員たちの元気な声が響き渡ります。近くのフェンスには「今一心 若松原中学校」の文字が染め抜かれた横断幕が掲げられ、生徒たちの頑張りを見守っています。
加藤さんが取り組む陸上女子四種競技は、100メートルハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200メートルをこなし、総合点を競う体力的に過酷な競技です。優勝を振り返って「目標にしていたのでうれしかったけれど、最初のハードルで失敗してベストが出せなかったのがちょっと残念です」と悔しさもにじませます。四種競技の魅力を「何か一つつまずいても、ほかで頑張れば逆転できるところ」と語る通り、その後の種目で見事に挽回し、栄冠を手にしました。
父がバスケットボール、母がバレーボール、祖父が野球というように、スポーツ一家で育ちました。「体を動かすことが大好き。小さい頃からけがばかりしていたと聞いています」と笑います。「朝早く起きて食事の支度をしてくれたり、自主練習に付き合ってビデオを撮影してくれたり、家族にはとてもお世話になっています」
部の雰囲気については「みんな明るくて楽しい人たちばかり。先輩たちもいろんなアドバイスをくれたり、自主練習に誘ってくれたりして、とても助かりました」。今回もそうした家族や仲間たちの支えがあったからこそ、と感謝を語ります。

有言実行で一生懸命取り組む
顧問として指導にあたる佐藤 美雪(さとう・みゆき)先生は、加藤さんを「有言実行ができる選手」と高く評価します。「何事にも一生懸命で、競技ばかりでなく学校の活動にも力を入れてくれています。男女別なく誰とでもフレンドリーに付き合うことができ、また、人一倍家族思いでもありますね」と話します。
今回の優勝については「特に3年生になって〝自分でやるんだ〟という思いが強くなったようで、失敗しても下を向くことなく、次の種目に気持ちを切り替えて頑張ってくれました」と成長に拍手を送ります。
部の運営については、「練習時間があまり長く取れませんので、曜日ごとにいろいろ練習メニューを考えながらやっています。私の前任だった粂川 伯(くめかわ・はく)先生に基礎をつくっていただいていましたので、私はそれを踏まえながら取り組んでいます」と語ります。競技で上位の成績を求める生徒、楽しく走りたい生徒など、いろいろな思いの子どもたちが、共に支え合える部活動を目指しているといいます。

高校に進んで七種競技に挑戦
加藤さんは高校に進んでから、七種競技に挑戦するつもりとのことです。「1学年先輩の石原 南菜(いしはら・なな)選手が目標です。高校で石原さんと競い合って、インターハイで上位の成績を残し、県記録もつくりたいですね。体力的にはまだまだなので、これから冬の間にしっかりと体づくりに力を入れたいと思っています」と力強く語ります。
佐藤先生は「ほかの種目の先生たちも熱い視線を送っています。今後、本人がどのような形で自分の道を切り開いていってくれるか楽しみです」と期待を寄せています。

Profile
宇都宮市立若松原中学校陸上競技部(宇都宮市)
引退した3年生を含めて、今年は50人が所属しています。練習時間は決して多くありませんが、効率のよい練習に努めています。加藤さんはじめ、部員全員が各自の「練習ノート」を持ち、それぞれの課題の克服に取り組んでいます。
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