[PR]栃木県民共済

 女子学童野球チーム「栃木スーパーガールズ」が、7月に金沢市で行われた女子学童野球の全国大会「NPBガールズトーナメント2023」で優勝しました。途中では苦しい試合もありましたが、最後まであきらめない気持ちで勝ち取った勝利に、メンバー全員の笑顔が弾けます。

今年の7月女子学童野球の全国大会「NPBガールズトーナメント2023」で見事優勝を飾った「栃木スーパーガールズ」の皆さん
今年の7月女子学童野球の全国大会「NPBガールズトーナメント2023」で見事優勝を飾った「栃木スーパーガールズ」の皆さん

(企画・制作 下野新聞社営業局)

県内各地域から集まった選手たち

 チームのメンバーは、普段は県内各地の学童野球チームでプレーしている選手たちです。毎年5月頃、各地から選抜された20人ほどで、全国大会に出場する「栃木スーパーガールズ」が編成されます。わずかな期間で、さらに、住む地域も異なる中で、練習を重ね、チームワークをつくり上げていかなければなりません。
 セカンドを守り、副キャプテンを務めた関 柚稀(せき・ゆずき)さん(11)=小山市立乙女小6年(小山城北クラブ)=は優勝の瞬間について、「最高の気持ちでした」と笑顔を見せます。優勝できたのは「みんなが協力し合ったから」と話し、チームワークの勝利と振り返ります。「準々決勝で石川県のチームと対戦した時には、6点取られていたのを逆転して勝つことができました。最後まであきらめない気持ちが実ったと思います」と話します。
 ピッチャーの坂本 心音(さかもと・みお)さん=上三川町立本郷小6年(本郷クラブ)=も「優勝の瞬間はうれしくて最高でした」と声を弾ませます。やはり石川県のチームと戦った試合が一番心に残ったそうです。「あきらめずにみんなで勝ち取れた勝利」と仲間と一緒に戦えた喜びにあふれます。少し人見知りだったという坂本さん。「チームメイトに声をかけてもらってすぐに仲良くなれました。少しは積極的になれたかも」とはにかみます。

川村監督とともに指導している青山コーチ(写真右)
川村監督とともに指導している青山コーチ(写真右)

保護者の協力に心からの感謝

 「栃木スーパーガールズ」は、昨年は惜しくも3位でしたが、一昨年は優勝に輝いています。全国大会は今回で11回目となりましたが、2度の優勝を飾ったのは同チームが初めての快挙です。川村 貴幸(かわむら・たかゆき)監督とともに、長年チームを指導してきた青山 正人(あおやま・まさと)コーチは「優勝したことで選手が集まってくれるようになりました」と話します。
 今年のチームカラーについては「大きく点を取られず、バントや足を使った攻撃を行う『守り』を主体にしたチームです。勝ち進む中で確実に強くなりましたね」と評価します。2度優勝したことでプレッシャーはあるといいますが、来年に向けて「連覇したチームはまだいないので、ぜひ挑戦してみたい」と意欲を燃やします。
 指導にあたっては対話を重視し、メリハリのある指導を心がけているとのこと。「普段は男子の中でプレーしているので、どうしても引っ込み思案になりがちですが、きちんと自分の意見が言える選手に育てたい」と話します。また、優勝には保護者の協力が大きかったと語り、「仲間同士で勝利を喜び合えるのが野球の魅力です。親御さんたちとも共有できたことが何よりうれしい」と感謝します。

あきらめない気持ちが全国優勝につながりました
あきらめない気持ちが全国優勝につながりました

中学校に入っても野球を続けたい

 仲間たちと助け合いながら取り組めたことが一番楽しかった、と異口同音に語る関さんと坂本さん。「中学生になっても野球を続けたい」と決意を固めます。後輩には「協力し合って頑張ってほしい」とエールを送ります。青山コーチは「中学生の女子チームの『オール栃木』もあります。OGの中にはプロチームに所属する選手も生まれました。選手たちには今後も続けてもらい、女子野球のすそ野を広げてほしい」。指導者になるような人材が出てくることに期待を寄せています。

 

Profile

栃木スーパーガールズ

2013年に始まった「NPBガールズトーナメント」への出場を目指して創設されました。県内各地の学童野球チームでプレーする女子選手から選抜されたメンバーで構成されています。今年優勝したメンバーは5、6年生合わせて19人でした。

栃木スーパーガールズ 紹介動画
 
 栃木県内で活躍されている方々を紙面を通して紹介させていただきます。
 栃木県民共済は県民読者の皆さまをこれからもサポートして参ります。