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上三川町を拠点に活動する上三川フェンシングクラブに所属する石崎 結衣(いしざき・ゆい)さん(12)=栃木西中1年生=は、昨年9月に宇都宮市で開かれた第9回全国小学生フェンシング選手権大会の女子エペで、見事に優勝しました。中学生になった今、さらに上を目指して奮闘の日が続きます。

(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)
小学4年生から競技を始める
上三川フェンシングクラブは、旧宇都宮フェンシングクラブと旧上三川フェンシングクラブが統合して誕生しました。県内各地からフェンシングが上手になりたい小中学生が集まってきます。石崎さんもその一人で、栃木市から通って練習に励んでいます。
優勝した瞬間について「とてもうれしかった。信じられないという気持ちでした」と話します。決勝戦までの間には厳しい試合もありましたが、「コーチのアドバイスを受けて前向きになれました」とも振り返ります。
フェンシングを始めたのは、小学4年生から。テレビ番組を見ていて、面白そうと思ったのがきっかけでした。周辺に経験者がいたわけでもなく、まったくの初心者でしたが、家族に相談すると「やってみたら」と快諾してくれたといいます。始めてからわずか2年で、全国優勝という素晴らしい結果を上げることができました。
「最初の頃は難しかったけれど、自分が思った通りに技が決まるようになってくると楽しくなりました」と、石崎さんは話します。一緒に練習している先輩たちの中には、全国レベルで活躍する選手が数多くいます。「優しくアドバイスしてくれるのでうれしい」と笑顔を見せます。

頑張り次第で上を目指せる
上三川フェンシングクラブの相場 平光(あいば・ひらみつ)代表は、自身も県立宇都宮商業高校時代からフェンシングの競技者でした。各種大会で上位入賞した経験も数多く持っています。また、これまで数多くの有望な選手を指導し、全国の大会で活躍する選手をたくさん送り出してきました。「野球やサッカーなどでは、どうしても身体能力に優れていたほうが有利になりがちですが、フェンシングはスポーツの経験がなくても頑張り次第で上を目指せます」とその魅力を語ります。
石崎さんについては「自分がやるべきことをしっかり分かっている選手」と評価します。「実績のある先輩たちがたくさんいるので、その姿を見てアドバイスももらいながら、意識が高まってきたのだと思います」
クラブの指導方針としては、基礎的な練習を積み重ねるとともに、「例えば、試合の中で一歩踏み出す場合、漠然とやるのではなく、そこにどのような意味があるのかを考えながらやろう、と呼び掛けています」と語ります。U-17のカテゴリーが視野に入ってきた石崎さんに「自分の目標をしっかり定めて挑戦してほしい」と期待を寄せています。

オリンピックで活躍するのが夢
「中学生になり、カデ※で年齢の高い人たちと戦うことになるので、しっかり頭を使ったフェンシングをしたい」と石崎さん。各学年で実績を積みながら、「将来はオリンピックに出場したい」と目標を語ります。母親の石崎 絵美(いしざき・えみ)さんは「我慢強く、決めたことはやり通す性格。携わってくれる人たちへの感謝を忘れず、結果で返せる選手になってほしい」と声援を送ります。
相場代表はこの春から栃木市の委託を受けて、同市のフェンシング教室でも指導することになりました。まだまだ競技人口が少ないフェンシング。すそ野を広げることにも力を注ぎます。
※13歳以上17歳未満
Profile
上三川フェンシングクラブ(上三川町)
上三川体育センターを活動拠点に、約20人の小中学生が練習に励んでいます。練習日は木曜日夜(初心者向け)と土曜日、日曜日。クラブの先輩には数多くの全国レベルの選手たちがおり、後輩たちの指導も担当。クラブの良き伝統となっています。
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