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県立小山高校剣道部は、昨年の「いちご一会とちぎ国体」で大活躍しました。同校の単独チームで臨んだ剣道少年女子は見事に優勝。また、剣道少年男子では、佐野日大高校が主力のチームに小山高校からも参加して、こちらも優勝に輝きました。不断の努力が実り、喜びにあふれます。

(企画・制作 下野新聞社営業局)
小学生の頃から強化選手に選抜
女子の主将としてチームをまとめた高松 由來(たかまつ・ゆら)さん(18)は「全員が小山高校のメンバーで、みんなで優勝できたことが何よりうれしい」と喜びを振り返ります。剣道を始めたのは小学2年生の頃です。兄がやっていたのと、道場の先生が勧めてくれたのがきっかけでした。
小学5年生で他のメンバーとともに国体強化選手に選ばれました。「プレッシャーもありましたが、国体前の強化練習でも、必ず優勝するんだ、打ったものはすべて一本にするんだという強い気持ちで臨んだことが結果につながったと思います」。一瞬で勝負が決まる潔さが剣道の魅力と語る高松さん。大学に進んでも剣道を続け、日本一を目指す目標を掲げています。
清武 賢也(きよたけ・けんや)さん(18)は、佐野日大高校を主力とする少年男子のチームに、小山高校から参加して優勝を成し遂げました。「最初は戸惑いもありましたが、遠征などで仲を深め、国体ではチーム一丸で戦うことができました」と話します。

清武さんも小学5年生の頃に強化選手に選ばれました。「いろいろな先生方に指導をいただいてきました。県の代表として出場して優勝でき、恩返しができたかなと思います」。父や兄が剣道をやっていた影響で自分も始めたといいます。剣道を通して精神的にも成長できたといいます。今後は「全日本選手権に出場して日本一を目指したい」と決意を固めています。
人の心を打てる選手を目指して
男女を含め全体の指導に当たる剣道部監督の鈴木 慎太郎教諭は、「単に相手を打つだけでなく、人の心を打てる選手になれるよう伝えています」と指導方針を話します。強いところ、弱いところ、優しさなど、さまざまな自分を発見できる奥深い競技、と剣道の魅力を語ります。そうした教えに応え、「部員は皆、剣道が大好きな素直で礼儀正しく、人間味にあふれた生徒たちばかりです」と高く評価します。鈴木先生自身もとちぎ国体で選手として活躍しました。「両立は大変でしたが、選手としての気持ちもよく理解でき、貴重な体験になりました」と語ります。
国体少年女子の監督を務めた顧問の佐藤 弘隆教諭は「生徒たちと一緒に日本一を目指して頑張ってきたので率直にうれしいですね。また、優勝を期待されていたのでホッとしたという気持ちもあります」と話します。個性的な選手たちばかりで、それぞれのいい部分が発揮できたとも分析します。今後に向けては「日本一という体験をこれからの彼女たちの人生にどう生かすか考えてほしい」と話しています。

さらに上を目指す 頑張りに期待
高松さんは、後に続く後輩たちに対して「ほとんど入れ替わってしまうので、プレッシャーはあると思いますが、強い気持ちを持って頑張ってほしい」。また、清武さんは、「ライバルの佐野日大高校を破って全国大会に出場し、優勝を勝ち取ってほしい」とエールを贈ります。
国体優勝を果たした選手たちも、この春、それぞれに新しい道を歩み始めました。佐藤先生は生徒たちに「この結果に満足せず、もう一度自分を見つめ直し、さらに上を目指してほしい」と期待しています。

Profile
県立小山高校剣道部(小山市)
今回優勝した部員の多くは、本県開催の国体に向け、小学生の頃から強化選手として一緒に稽古を積んできた仲間同士です。体育館の壁には「小山高校剣道部礼儀作法」ほか、各種の「心得」が掲げられ、精神面での充実にも力を入れています。
※2022年12月に取材しました。新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)
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