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足利大学付属高校スキー部には、有力選手がそろい、国内だけでなく世界での活躍が期待されています。その一人、横尾 錬(よこお・れん)さん(18)=3年生=は、昨年の全国高校選抜スキー大会の男子スーパー大回転と男子大回転で優勝。2冠を達成しました。今シーズンも上位入賞を目指して各種大会に挑んでいます。

(企画・制作 下野新聞社営業局)
スキー一家の中で競技に親しむ
横尾選手は、2冠を獲得したことについて「自分の滑りができれば上位に入れるだろうとは思っていました。ライバルはたくさんいましたが、自分の力が出せるよう集中しました」と振り返ります。スーパー大回転、大回転を制した後、回転で惜しくも転倒。3冠が視野に入っていただけに、少し悔しそうな表情です。
長野県の出身。両親や姉がスキーをやっていたため、2歳くらいの頃から自然な流れでスキーに親しんできました。姉も全国中学校体育大会や全日本大学選手権大会で優勝するなどの実力の持ち主で、同スキー部の出身でもあります。「姉が所属していたこともありますが、切磋琢磨(せっさたくま)できる先輩たちがいたのも大きかったですね」と、同部を選んだ理由を話します。家族とは今もグループラインでやり取りしてアドバイスを受けています。
スキー競技の魅力については「スピード感があること」と話します。一目で誰が見ても「すごい」と思ってくれるような滑りを心掛けているといい、「とにかく滑ることが楽しい」と声を弾ませます。何事についても、選手を第一に考えてくれる顧問の源田 道昭(げんだ・どうしょう)先生にはとても感謝しているとのことです。

雪の降らない地域で世界に挑戦する
源田先生は同校で教べんを執りながら、20年以上、部の指導にあたっています。「雪の降らない街でスキーができる環境をどう整えるか、ずっと模索してきました」。学校や保護者、県内外の企業などの支援を得ながら、スキー関係者とのコミュニケーションを密にし、選手が競技に集中できるよう努めてきました。こうした姿勢にひかれて、全国各地から優秀な選手が集まるようになり、横尾選手以外にも女子の大西 美琴(おおにし・みこと)さん(17)=2年生=はじめ、世界を狙える選手たちが多数在籍しています。
横尾選手について、源田先生は「世界に挑戦する選手だけに、スキーに取り組む覚悟ができています。また、いろいろなアドバイスを聞ける素直な性格。先輩たちの背中を見て、肉体的、精神面、知識面で大きく成長し、パフォーマンスにつなげていると思います」と評価します。
今後、全日本選手権に向けて、もう一段のレベルアップを図り、さらに、ワールドカップやオリンピックで活躍できる選手となることへ期待を寄せています。「雪なし県であっても環境を整えれば、どんなことでもできることを実証する機会だと思うので、頑張ってほしい」と語ります。

いろいろな人に勇気を与えたい
日本大学に進んでスキーを続け、さらに高みを求めたいという横尾さん。これまで日本人が成し遂げられなかったワールドカップ、オリンピックでの優勝を目指します。「自分が一番になることももちろんですが、いろいろな人に勇気を与えられるような選手になりたい」とこれからの夢を語ります。
源田先生はスキーの魅力について「100分の1秒を競い合い、研究し努力し、結果を求めるところ」とした上で、「生涯スポーツとしていろいろな楽しみ方ができるのもスキー。その素晴らしさを伝えていきたい」と話しています。

Profile
足利大学付属高校スキー部
創部してから50年以上を誇る伝統あるチーム。長野県をはじめ全国各地から有力選手が集まり、現在、男女合わせて11人が在籍しています。部員たちは、寮やアパートで共同生活を送り、競い合いながら技術向上に努めています。
栃木県民共済は県民読者の皆さまをこれからもサポートして参ります。