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作新学院高校ゲートボール部の生徒とOGで編成する女子ゲートボールチーム「作新クラブ」は、昨年の「いちご一会とちぎ国体」公開競技のゲートボール競技で優勝しました。最後まで勝敗が分からない厳しい戦いを制しての栄冠でした。「チームワークの勝利」とメンバーの顔は輝きます。

(企画・制作 下野新聞社営業局)
ゲートボールの奥の深さを知る
とちぎ国体での決勝戦は、12-12の同スコアで、内容勝ちという大接戦でした。「負けたのではと思ったので、勝ったことが分かった時は、本当にうれしかった。国体からしばらくたちましたが、今でもあの時の興奮がよみがえってきます」と、3年生の大嶋 環(おおしま・たまき)さんは話します。決勝戦までもぎりぎりの試合が続き、精神的に辛かっただけに、喜びも大きかったといいます。
国体に出場した「作新クラブ」は、社会人3人と、大嶋さんを含む在校生(当時2年生)4人の編成でした。「応援の声が大きく、誰かがミスをしてもほかの誰かがカバーする、そんな一体感にあふれるチームでした。最後は内容勝ちでしたが、気持ちの差だった思います」と振り返ります。
先輩に勧められてゲートボールを始めたという大嶋さん。最初は単にボールを打った時の気持ちよさに魅せられたと言いますが、徐々に作戦面などの奥深さを知ったと言います。「年齢差や男女も関係なく楽しめるところも大きな魅力です。毎月、地域の大会に出場していますが、経験豊富な高齢者の方々とも交流でき、ほかのスポーツにはない体験をさせてもらっています」

技術レベルの高い先輩たちが指導
「作新クラブ」の国体優勝は、初出場で初優勝をした2019年の茨城大会に続き2連覇となりました。ゲートボール部を指導して20年になる岩田 良文(いわた・よしふみ)監督は「今回は地元開催、さらに2連覇への期待も大きく、緊張して試合に臨みました。予選から危ない試合が続きましたが、最後まで諦めない気持ちが勝ちを手繰り寄せたと思っています」。地元で支えてくれた人たちに恩返しができたと、安堵した表情を浮かべます。
とちぎ国体では男子チームの「作新学院」も3位に輝きました。「社会人と高校生の混成チームの場合、練習の方法やモチベーションを保つのも難しいところがあります。その点、わが部では全国的にもレベルの高い卒業生たちが、社会人選手として残り、後輩たちをしっかりと指導する体制が整っています」と岩田監督。こうした環境を生かし、今後も各種大会での上位入賞を目指しています。

競技で学んだことを今後に生かしたい
大嶋さんは当面の目標として、今年8月の高校生のジュニア大会で優勝を目指しています。「高校生としては最後の大会なので全力を尽くしたい」と決意を語ります。後輩たちには「少し勇気を出して行動すれば必ず道は開けます。まずは言ってみること、やってみること」とアドバイスします。将来は学校の先生になることが夢とのことで、「ゲートボールで学んだことは必ず生きると思います」と話します。
岩田監督は「高校に入ってから始める生徒たちがほとんどですから、まずは基本を大切にすることを伝えるようにしています。そのあとの創意工夫は自分たちでやるということです」と指導の方針を語ります。また、「ゲートボールは年齢や性別に関係なく、さらに、障害者も一緒にできる幅の広いスポーツ」とし、競技を通していろいろな人とコミュニケーションを深め、人生の勉強にも役立ててほしいと期待を寄せています。

Profile
作新クラブ(宇都宮市)
「作新クラブ」は、作新学院高校ゲートボール部が母体となっています。女子現役選手とOGから成る同チームをはじめ、同部の現役選手やOBで編成したチームは、各種大会で活躍しています。高校の部活動には現在、26人が参加しています。
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