[PR]栃木県民共済
足利大学付属高校の体育館に元気な声が響きます。栃木県内でレスリングに取り組む男女小学生たちが一堂に集まっての練習会の風景です。県内の小学生選手たちは、ここ数年、各種大会で数多く優勝するなど大活躍。オリンピック出場を目標に掲げ、今後、ますますの飛躍に期待がかかります。

(企画・制作 下野新聞社ビジネス局)
各地域のチームが一堂に会して練習
3月のある休日、同会場で行われたのは、東京オリンピックの金メダリストである志土地 真優(しどち・まゆ)さんを迎えての特別レッスンです。(※旧姓 向田 真優さん)志土地さんは技のポイントについて実技を交えて丁寧に説明。県内全域から集合した小学生のレスリング選手たちは、志土地選手の指導に熱い視線を送っていました。この日は80人ほどが参加しました。
県内では現在、地域のクラブチーム8団体が活動しています。各団体の連絡役を担っているさくら市少年レスリングクラブの指導者、石﨑 智(いしざき・さとる)さんは、「各チームは普段、それぞれの地域で活動していますが、年に何回かこの足利大学付属高校や県立馬頭高校の会場を借りて、全体練習を行っています」と語ります。「チーム栃木」として、心をひとつにして練習ができるいい機会になっているのことです。
クラブチームは近年、徐々にその数が増え、各チームの選手たちの活躍も目立つようになりました。「コロナ禍の間はなかなか思うような活動ができませんでしたが、状況が落ち着き、各チームで積み重ねてきた成果が実ってきたのだと思います」と石﨑さんは話します。

オリンピック目標に日々の練習に励む
小学4年生になった滝田 いろは(たきた・いろは)さん(9)は、さくら市少年レスリングクラブの所属です。昨年7月の第40回全国少年少女レスリング選手権大会の女子3年・28㎏級で優勝をしました。兄の宗虎(むねとら)選手も実力者。「お兄ちゃんを見て1年生から始めました」と語ります。優勝については「絶対勝ちたいと思っていたのでとてもうれしかった」と振り返ります。オリンピックでの優勝を目指して練習に励みます。
足利市のSPIDERに所属する江泉 凌馬(えいずみ・りょうま)さん(10)は小学5年生になりました。今年2月の第28回全国少年少女選抜レスリング選手権大会の4年50キロ超級で優勝しました。レスリングの経験者のお父さんの勧めもあって2年生から始めたとのこと。「強い選手に勝つことができてとてもうれしかった」と優勝を振り返ります。「しっかり練習を重ねてオリンピックに出場したい」と今後を語ります。
中学校に入学した坪井 大武(つぼい・ひろむ)さん(12)は那須塩原市のFCYs所属です。第28回全国少年少女選抜レスリング選手権大会の6年65キロ級で優勝。江泉さんと共に昨年7月の全国選手権大会に続き2冠を成し遂げました。幼稚園から競技を始め、「だんだん技が分かってきました」と自らの成長に手応えを感じています。一方で「中学生には強い相手がたくさんいるので、しっかり力をつけていきたい」と気を引き締めます。坪井さんも「世界チャンピオン、オリンピックを目指したい」と目標は明確です。

相手を敬う気持ち忘れずに取り組む
「技がきれいに決まった時の爽快感が楽しい」と坪井さんはレスリングの魅力を語ります。また、「マットの上ではライバルでもあるので全力でぶつかるけど、普段は仲間たちと協力し合い、励まし合って苦しい練習を乗り越えています」とも話します。
自身も選手だった石﨑さんは「自分がどれだけやったか、その成果が自分で確認できるのがレスリング」と語ります。また、一人だけでは成り立たない競技でもあるので、相手を敬う気持ちも忘れないでほしいともいいます。「先輩の鏡 優翔(かがみ・ゆうか)選手のパリオリンピックの出場は、大きな目標になりました。これからここにいるみんなにチャンスがあるので頑張ってほしい」と石﨑さんは期待を寄せます。

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