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 昨年10月に開かれた「かごしま国体」で、ホッケー少年男子の栃木県チームが見事優勝に輝きました。今市高校男子フィールドホッケー部は、選抜チームの主力を担って大活躍。持ち前の攻撃力を発揮し、4年ぶり4度目の栄冠を獲得しました。卒業する3年生たちは連覇の夢を後輩たちに託します。

昨年10月の「かごしま国体」で、ホッケー少年男子の栃木県チームが見事優勝に輝きました。チームをけん引した原 慎太郎さん(左)と篠原 陵佑さん
昨年10月の「かごしま国体」で、ホッケー少年男子の栃木県チームが見事優勝に輝きました。チームをけん引した原 慎太郎さん(左)と篠原 陵佑さん

(企画・制作 下野新聞社営業局)

国体選抜チームの中心として活躍

 選抜チームは今市高校と今市工業高校の選手たちで構成されました。混成チームではあっても、普段から常に一緒に練習する仲で、まとまりは抜群。地域全体でホッケーを盛り上げてきた日光市今市地区ならではの競技環境が、躍進の背景にありました。そのチームの主力を担うのが今市高校の選手たちです。
 当時、キャプテンを務めた篠原 陵佑(しのはら・りょうすけ)さん(18)=3年生=が、ホッケーを始めたのは小学校6年生の時とのことです。「姉が中学校で始めたのを見て、自分もやりたいと思いました」と話します。「スピーディーな試合展開がホッケーの魅力」と語り、その中で「ゴールを決めた時の爽快感が楽しい」といいます。国体での優勝については「前年に負けた相手に勝つことができました。練習の成果を出し切れたと思います」と振り返ります。
 副キャプテンだった原 慎太郎さん(はら・しんたろう)さん(18)=3年生=は、小学校2年生から学校のホッケー部に入って競技を始めました。「ほかのクラブよりも楽しかった」と語る原さん。篠原さんと同様に「展開が速くスピード感があるところ」とホッケーの魅力を語ります。国体での優勝に関しては「その時はあまり実感が沸きませんでした。なかなか勝てないでいたので、ようやく勝てたという感じでしたね」と話します。

小学校の頃からホッケーに親しんでいた今市高校の体育の教師で、監督を務める木村 浩一郎さん(写真中央)
小学校の頃からホッケーに親しんでいた今市高校の体育の教師で、監督を務める木村 浩一郎さん(写真中央)

メリハリをつけた練習が実を結ぶ

 今市高校の体育の教師で、監督を務める木村 浩一郎(きむら・こういちろう)さん(30)は、自身も小学校の頃からホッケーに親しんできました。今市高校、早稲田大学で選手として活躍。今市高校に赴任してから7年、監督となってから5年を迎えます。指導にあたっては、「常に試合を意識した練習を心がけています。また、やる時はしっかりやり、休む時は休む、というようにメリハリをつけるよう努め、それがうまくできてきたと思います」と語ります。
 一昨年の「とちぎ国体」で悔しい負け方をしただけに、「かごしま国体」では、かなり早い時期からチームづくりを進めたそうです。「10秒あれば1点が取れるのがホッケー」と語り、一瞬の判断が重要になるため、試合になれば選手の自主性に任せることが多いともいいます。
 「今市工業高校の選手たちも含め、メンバーはみんな小さい頃からの競技仲間で、気心が知れています。さらに全国レベルの社会人チーム『LIEBE栃木』の胸を借りながら練習できたことも大きかったですね」と、この地域ならではの支援に感謝を語ります。

「かごしま国体」ホッケー少年男子の栃木県チーム。今市高校と今市工業高校の選手たちで構成されました
「かごしま国体」ホッケー少年男子の栃木県チーム。今市高校と今市工業高校の選手たちで構成されました

大学進学後も競技続ける

 篠原さん、原さんともに山梨学院大学へ進み、ホッケーを続けます。後輩たちには「ぜひ連覇を」とエールを送るとともに、大学で活躍し、将来は「LIEBE栃木」でプレーすることを目指しています。二人とも「これまで育ててくれた地元に恩返しをしたい」と口をそろえます。
 強豪の今市高校ですが、決して人数が多いわけではありません。木村監督はホッケーが盛んな地域の中から、次代を担う選手たちが参加してくれることを願っています。

Profile

今市高校男子フィールドホッケー部(日光市)

1974(昭和49)年の創部以来、インターハイや全国高校選抜大会などの各種大会で、優秀な成績を残してきました。卒業後、大学チームや社会人チームに所属し、全国で活躍する選手もたくさん輩出しています。

今市高校男子フィールドホッケー部 紹介動画
 
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