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 足利市で活動する「わたらせリコーダーアンサンブル」のメンバーが、3月27日に東京都内で開かれた第43回「全日本リコーダーコンテスト高校生・重奏の部」で最高賞となる「花村賞」に輝きました。昨年のコンテストでは同じメンバーで中学生の部で金賞を獲得しています。息の合った演奏で2年連続の好成績を手にしました。

第43回「全日本リコーダーコンテスト高校生・重奏の部」で最高賞となる「花村賞」を獲得した4人。左から大竹 美由紀(おおたけ・みゆき)さん、板橋 瞳(いたばし・ひとみ)さん、菅 万結子(すが・まゆこ)さん、姜 映在(かん・よんじぇ)さん

(企画・制作 下野新聞社営業局)

小学校時代の仲間と奏でるハーモニー

 「わたらせリコーダーアンサンブル」の前身は、足利市立東山小学校のクラブ活動です。同小学校の先生だった菅 圭(すが・けい)さん(46)を指導者に活動していましたが、コンテスト小学生の部で金賞を獲得後、2018(平成30)年に廃部となりました。「子どもたちにその後も活動したいという強い希望がありましたので、民間団体として続けることになりました」と、菅さんは結成の経緯を振り返ります。
 今回、高校生の部で「花村賞」を獲得したのは、小学校のクラブ活動時代からのメンバーである板橋 瞳(いたばし・ひとみ)さん(16)=高校2年生=、大竹 美由紀(おおたけ・みゆき)さん(16)=高校2年生=、姜 映在(かん・よんじぇ)さん=高校2年生=と、団体発足後に加わった菅 万結子(すが・まゆこ)さん(15)=高校1年生=の4人です。菅さんは指導者の菅さん娘さんです。
 4人は昨年のコンテストの中学生の部でも金賞に輝いています。金賞は、優れた演奏が対象ではあるものの、複数の団体に贈られますが、「花村賞」は金賞の中からさらに優秀な演奏に与えられる文字通りの最高賞です。

4人の息の合った演奏で最高賞の「花村賞」を獲得しました

仲間がいるからやれるメンバー募集に全力

 4人は「7つのタブローより」から「薬草摘み」などの3曲で息がぴったりの演奏を披露しました。コロナ禍の影響で昨年、今年と録音審査となり、「できればステージで演奏したかった」と残念がりますが、「曲のイメージなどを話し合いながら、みんなで音を合わせて一つの曲をつくりあげていくのがとても楽しい」と口をそろえてリコーダーの魅力を話します。
 板橋さんは「自分たちがこんなにすごい賞を取れるとは思っていなかったので、とてもうれしい」と受賞の感激を語ります。また、大竹さんは「高校卒業後、みんな進路は違うと思うけれど、足利に帰ってきたらぜひ一緒にやりたい」。仲間たちとの絆を大切にしたいと言います。
 現在の最大の課題は、部員数が少なく、主力メンバーが抜けると、演奏団体としての存続が危うくなってしまうこと。姜さんは「SNSを使った発信やポスターなども作って、団員を募集しています。ぜひ一緒に活動を」と呼び掛けています。1学年下の菅さんも「みんながいるから楽しく演奏できます。メンバー集めが課題ですね」と話します。

自身も「花村賞」を獲得している菅さん(右端)から演奏の細かい指導が入ります

リコーダーを通して自立した子どもに

 指導者の菅さんは中学、高校、大学と音楽活動を続ける中、リコーダーに出合ったそうです。「リコーダーは、息を吹き込めば音が鳴ります。その分、その時の気持ちがそのまま音に表れます。こういう音にしたいというイメージを持って演奏することが大切です」と話します。菅さんも第34回のコンテスト一般の部で「花村賞」を獲得しています。
 1年前に小学校の先生を退職。今はプログラミングなどを手掛けながら、地域で子どもを支援する活動を行っています。「やらされている感があると演奏にもそれが出ます。自発的に取り組むことが何より大切。部員不足の対策にも子どもたち自身が考えて、自ら行動しています」。リコーダーを通して、自分の力で状況を切り開ける子どもを育てたいと菅さんは語ります。

Profile 

わたらせリコーダーアンサンブル(足利市)

足利市立東山小学校リコーダー部のメンバーだった子どもたちを中心に、2018年に結成。同校の教師で立ち上げから携わっていた菅さんが引き続き指導者を務めています。小学校時代からのメンバーを中心とした中高生6人が所属しています。

※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)

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