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 作新学院高校軟式野球部は、昨年8月の第66回全国高校軟式野球選手権大会で、強豪の岐阜・中京高校を破って6年ぶりに全国優勝を達成しました。新型コロナウイルス感染症の影響で前回の大会が中止となる中、先輩たちの悲願も果たせたことで、より一層の喜びにあふれています。

左上から朴 炳旭(ぱく ぴょんうく)3年、黒川 陽介(くろかわ ようすけ)監督、塩田 充夫(しおだ みつお)部長、小峯 綺羅季(こみね きらり)2年、渡辺 颯(わたなべ はやて)3年
左下から 小林 歩夢(こばやし あゆむ)3年、黒川 慎司(くろかわ しんじ)3年、酒井 啓将(さかい けいすけ)3年

(企画・制作 下野新聞社営業局)

来年退任の塩田部長にまたとない贈り物

 今回の優勝を誰よりも喜んだ人の中に、塩田 充夫部長がいます。1980(昭和55)年に教員となると同時に、軟式野球部の監督に就きました。途中の3年間で硬式野球部の監督を任された期間があったものの、1997(平成9)年に現在の黒川 陽介監督に引き継ぐまで、指導者としての情熱を同部の充実に注ぎ込みました。
 飛びにくく軟らかい軟式野球は、硬式野球とは指導方法がかなり違うと言います。塩田部長は社会人軟式野球の得点方法を徹底的に研究。選手の育成にも力を入れ、86(昭和61)年に念願の全国優勝を果たしました。それ以来、同部は今回を含めて10回の日本一に輝いています。「練習は少し厳しいかもしれないけれども、それを継続してやってきたことが今につながっています。技術に自信のある生徒たちの多くが硬式野球に進む中で、スーパースターではなくても勝てる楽しさがあることを感じてくれているのだと思います」と選手たちの頑張りをたたえます。優勝は退任を来年に控えた塩田部長に、またとない贈り物となりました。

昨年8月の第66回全国高校軟式野球選手権大会で優勝を達成しました

伝統を守りながら連覇へ挑戦の年に

 今回の優勝チームで主将を務めた朴 炳旭(パク・ピョンウク)さん(18)=3年生=は、兄がやっている姿を見て、幼稚園の年中頃から野球を始め、小・中学校とずっと続けてきました。作新学院に進学したのは、やはりその強さにひかれてのことです。「優勝した時は素直にうれしかったですね。特にコロナのために、優しくしてもらった先輩たちが果たせなかった夢が実現できて本当によかったです」と振り返ります。後輩たちに対しては「新人戦ではいいスタートができたので、その勢いを維持してぜひ連覇を果たしてほしい」と話します。
 連覇に向けて新しく主将を任されたのが、保坂 明日斗(あすと)さん(17)=2年生=です。「守って勝つチームだと思うので、精神面も含めしっかり鍛えて臨みたい。全国連覇ももちろんですが、地元での国体でもいい成績を残したいと思います」。副主将の福島 綾人(あやと)さん(17)=2年生=は「これからは自分たちが引っ張っていく立場になるので、少しでも先輩たちに近づけるように力を尽くしたい。連覇を実現して伝統を守れるよう頑張りたいです」と決意を語ります。

練習試合でも一球一球に集中して、皆で声を出して盛り上げています

コロナ禍を経験して野球できる喜び確認

 黒川監督は、高校時代に塩田部長のもとで優勝を経験しました。監督に就任以来、選手権大会の全国優勝5回、国体優勝6回を成し遂げています。今回の選手権大会優勝は6年ぶりで、喜びもひとしおです。「一昨年はコロナの影響で大会が中止となり、当時の3年生たちは悔しい思いをしました。その分、昨年は、生徒たちも私も、改めて野球ができる喜び、感謝をしっかりと感じながら試合に臨むことができました」。大きな意識変革があったことが、勝ちにつながったのではないかと分析します。
 指導にあたっては、野球の技術とともに、グラウンドの整備や部室の清掃、あいさつなどの基本的な姿勢を重視しています。「優勝した6人の3年生たちは、そうしたことに率先して取り組み、後輩たちに素晴らしい教科書を残してくれました」。先輩たちが残してくれたものを大切に連覇に挑みます。

Profile 

作新学院高校軟式野球部(宇都宮市)

1983年に愛好会から昇格して創部しました。今回の優勝を含めてこれまで10度の全国優勝を誇り、岐阜・中京高校と最多優勝回数を分け合っています。3年生が6人,2年生が11人、1年生が10人、女子マネージャー1人が所属しています。

※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)

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