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「よろしく真岡陸上クラブ」は、昨年12月の「第22回全国小学生クロスカントリーリレ研修大会」で「芳賀真岡陸上クラブ」の名称で出場し、2年ぶり3度目の優勝に輝きました。同大会は今回が最終回。残念ながら全国の舞台はなくなりましたが、走る楽しさをつなぐたすきは後輩たちに引き継がれていきます。
(企画制作 下野新聞社営業局)


結成直後に全国優勝、保護者協力に感謝
チーム結成の原動力となり、現在も指導者を務めるのが押久保 伸行監督(51)です。中学時代に、3000メートルで全国大会、真岡高校時代に全国高校駅伝競走大会に出場。社会人時代には大学のあった岩手代表として青森東京駅伝を、また、勝田マラソンを優勝し、ボストンマラソンに派遣されたこともあります。こうした経験を生かして、立ち上げたのが小学生を中心とする「よろしく真岡」です。
当初から「全国小学生クロスカントリーリレー研修大会」への出場を目標にはしていましたが、結成の翌年にいきなり全国優勝を果たします。また、同時期に始まった県小学生駅伝競走大会でも優勝しました。「これらの経験は大きかったですね。当初は1年でやめようと思っていたのですが、優勝したことで自然にメンバーが増え、自信にもつながったので、これまで続けることになりました」と振り返ります。
実績を聞きつけて子どもたちも広域から集まるようになりました。毎週木曜日に行うタイムトライアルを中心に練習に励みます。「送迎など大変だと思いますが、保護者の協力には本当に頭が下がります」と感謝しています。

しっかり努力すれば結果がついてくる
昨年の22回大会優勝メンバーだった塚原 深結(みゆ)さん(13)は、現在中学1年生です。大会では1区を走りました。「他のチームに強い選手がいて、なかなか勝てないでいたのですが、初めて勝ててうれしかった」と話します。走ることが好きで、さらに速くなりたくてチームに入ったとのことです。「20回大会で先輩たちが優勝した姿を見て、自分もという気持ちが強くなりました。友達と励まし合いながら走るのが楽しい。中学校でもいい成績が残せるよう頑張りたい」と話します。
宮下 麗美(れみ)さん(14)は、20回大会の優勝メンバーです。「小学校低学年の時に校内の持久走大会で優勝して、楽しさを知りました。練習はつらい時もあるけど、仲間と切磋琢磨して結果が出せた時は、達成感でいっぱいになります」とその魅力を語ります。陸上を続けているのは、優勝経験が大きかったと言います。「陸上は自分が努力した分、結果がついてくるのが楽しい。これからも続けていきたい」と今後を見据えています。
基礎をしっかりと身につける時期に
残念ながら全国大会が終了し、今年1月に「よろしく真岡R」として7連覇を飾った県小学生駅伝競走大会も、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で来年の大会は中止となりました。現在の小学生メンバーには厳しい環境ですが、宮下さんたちは「中学生になればいろいろな大会があるので、めげないでしっかり練習してほしい」とエールを贈ります。
押久保監督は「感染症対策を十分に行いながら練習に取り組んでいます。子どもたちにとっては少しかわいそうな状況ですが、私自身、これまでの経験から長い目で指導する意識を身につけることができましたので、小学生のうちにしっかり基礎をつくり、中学生でも活躍できる選手となるよう育てていきたいと思います」と、思いを新たにしています。

Profile
よろしく真岡陸上クラブ(真岡市)
全国大会への出場を目指し、押久保監督が小学生たちを集めて13年前に結成しました。発足当時は10人程度のメンバーでしたが、現在は地元だけでなく、周辺市町や茨城県からも参加。幼稚園生の5歳から中学3年生まで約100人が練習に励んでいます。
※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。(写真撮影の時のみマスクを外してもらいました)
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