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市貝町立市貝中学校の特設駅伝部は、昨年12月に開かれた第27回全国中学駅伝大会で全国優勝に輝きました。主力となった当時の3年生たちは卒業しましたが、多くは高校でも走り続けるとのこと。力を合わせて、たすきをつなぐ駅伝を通して成長できたと振り返ります。
(企画・制作 下野新聞社営業局)

各部から集まって特設駅伝部を構成

市貝中学校に常設の陸上部はありません。他の運動部に所属している生徒たちが集まって特設駅伝部を構成し、10月に行われる地区大会に臨みます。特設駅伝部のキャプテンで、全国大会で1区を走った薄根大河(たいが)君(15)=当時3年生=は、普段は野球部に所属し、キャッチャーでした。「優勝した瞬間は本当にうれしかったです。自分の走りに反省もあったので、他のメンバーがカバーしてくれて助かりました。意見がぶつかるようなこともあったけれど、お互い気持ちを高め合うことができる最高の仲間でした」と3年間を思い起こします。副キャプテンの鈴木柊太(しゅうた)君(15)=当時3年生=はサッカー部に所属していました。全国大会では3区を走り、1人を抜いてトップに躍り出ました。優勝を果たし、「3年間やってきたことが実を結んでうれしかったです。3年間、練習がきつい時でもみんなで声を掛け合って頑張ることができました」と、部員同士のきずなをたたえます。

「強くなりたい」という生徒たちの思いに応える
同じく副キャプテンの五味渕結斗(ゆいと)君(15)=当時3年生=もサッカー部でした。全国大会では2区を走りました。「始めたころは、サッカーをやるための体力づくりになればくらいに思っていました。でもそのうちに駅伝の魅力が分かってきました」と話します。きつい練習も仲間と励まし合って乗り越えられたといいます。

指導した桜井輝之教諭は、駅伝の指導を始めて約20年。市貝中学校特設駅伝部を率いて5年目で、全国優勝の快挙を成し遂げました。「いろいろな部から集まった部員ですが、皆、掛け持ちをしながらよく頑張ったと思います。最初は『走らされている』感が強かったのですが、やがて自分たち自身が本気になってきたのがよく分かりました」と生徒たちの成長を語ります。他部の活動に支障が出ないように、いかに効率的、集中的に練習ができるかを考えたとのことです。部員の状態をよく観察し、最適な練習メニューを組み立てることを心掛けました。「強くなりたいと思う生徒たちの気持ちに、なんとか応えたいと思いました」と努力が結実したことを喜びます。
毎日の練習に気を抜かずしっかり取り組んで
薄根君、鈴木君、五味渕君の3人は、高校でも駅伝を続けたいといいます。仲間たちと力を合わせてたすきをつなぎ、一つのことを成し遂げる喜びを味わったからです。駅伝を通して自分が大きく変わったということも実感したそうです。また、家族や地元の人たちに支えられたことへの感謝も忘れません。 薄根君は後輩たちに向けて「目標を定め、一日一日の練習を絶対に気を抜かないで積み重ねてほしい」とアドバイスしています。

Profile
市貝町立市貝中学校特設駅伝部(市貝町)
市貝中学校の全国大会への出場は16年ぶりで、その時は3位に輝いています。特設駅伝部の部員は、全員が他の部活動と掛け持ちしています。部員の数も流動的で練習時間も限られていますが、その分、集中してトレーニングに励んでいます。
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