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メンタル面を強化、チームとして成長

2017年、同部はインターハイ、選抜大会ともに決勝まで進みましたが、惜しくも敗退しました。その原因が「最後の気持ちの弱さ」にあったと考えた松本和将さん(18)は、キャプテンとなった昨年はメンタル面の強化に力を入れたといいます。「本当に悔しい思いをしたので、この2つの大会では何としても勝ちたいと思っていました」と振り返ります。
ただ、昨年も7月のインターハイで優勝した後、10月の国体では初戦で敗退。「どこかに緩みがあったのかもしれません。この負けで気が引き締まりました」と松本さん。その言葉通り、12月の選抜大会で優勝し、安定した強さを証明しました。チームとしてさらに成長できたと話します。
松本さんは小学4年生からホッケーを始めました。「野球やサッカーは身近にできる環境がありますが、ホッケーは自分で意識しないとできません。やってみないと面白さは分からないと思うので、ぜひ経験してほしいです」。山梨学院大学に進んでホッケーを続け、「今年も日本代表入りを目指して頑張りたい」と力強く語ります。
若い指揮官迎えて新体制が始動

福田前監督の後を継いで、今年1月から監督を務めているのが、木村浩一郎さん(25)です。小学校でホッケーを始め、6年生の時には全国大会で優勝した経験もあります。今市高校では福田前監督の指導を受け、早稲田大学でも選手として活躍。栃木県を拠点とするホッケーチーム「リーベ栃木」の立ち上げにも参加しました。現在は今市高校で体育の教師として教鞭を執っています。
「昨年まで福田前監督の下でコーチを務め、戦術面でのサポートを担ってきました。福田先生から学んだこと、自分で身につけたことをしっかり伝えながら、年も選手と近いのでメンバーの一人のつもりで戦いたい」と心構えを語ります。
「瞬時の判断力が問われるのがホッケーの面白さ」と語る木村新監督。技術面だけでなく、学校生活なども含めて生徒たちの個性を見極め、それぞれが動きやすい環境づくりを整えたいとしています。
今年の目標に3冠達成を掲げる

今年の目標は、昨年同様にインターハイ、選抜大会の優勝に加え、国体も制覇すること。「昨年の2冠を経験している選手も多いので、自信を持って挑んでほしい。気持ちをしっかり持てばできると思う」と松本さんは後輩たちにエールを贈ります。
木村新監督は「今市高校を〝常勝軍団〟に育てたい。それを見てホッケーを志す子どもたちが増えてくれればうれしい」と夢を語ります。
Profile
今市高校男子フィールドホッケー部<日光市>
栃の葉国体(昭和55年開催)に向けて、昭和46年から活動を開始し、同49年に部に昇格しました。以来、各種大会で活躍し、昨年はインターハイ優勝、全国高校選抜大会の優勝と、2冠を達成しました。現在、部員は28人。
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