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 宇都宮高校英語部は、昨年12月に開かれた第14回全国高校生英語ディベート大会で、見事優勝に輝きました。同校としては7年ぶり2回目の全国一です。同部はまさに今、7月11日から15日までの間、オンラインで開催中の世界大会に挑戦しているところ。日頃の練習の成果を発揮するため奮闘しています。

(企画・制作 下野新聞社営業局)

世界大会に挑戦する左下より、鎌倉 怜央(かまくら れお)さん、藤野 拓斗(ふじの たくと)さん、松田 大輝(まつだ たいき)さん、高橋 征吾(たかはし しょうご)さん、 左上より、坂野 綾帥(ばんの りょうすい)さん、中村 優(なかむら ゆう)さん、板東 拓真(ばんどう たくま)さん、羽金 譲(はがね じょう)さん

物事を深く考える、プロセスが楽しい

 ディベートはある課題について、賛成、反対の立場に分かれて議論し合い、説得力を競い合う競技です。筋道を立てて論を組み立てていく力が必要なことはもちろんですが、大会はそれを英語によって展開するので、優れた英語力も要求されます。
 昨年の全国大会で優勝したメンバーの一人で、前部長の鎌倉怜央さん(18)=3年生=は「ディベートには、これが絶対に正しい、というものはないと思います。いろいろな物の見方を比較し、深く考えていくプロセスが大切で、そこが一番面白いところですね」と 魅力を語ります。

昨年の全国高校生ディベート大会で優勝に輝いた6人。左上より、羽金 譲(はがね じょう)さん、渡邉 康(わたなべ こう)さん、阿部 雄太(あべ ゆうた)さん、左下より、福田 航希(ふくだ こうき)さん、鎌倉 怜央(かまくら れお)さん、小堀 陽貴(こぼり はるき)さん
 

 昨年の全国大会には6人が出場。あらかじめ与えられた課題に関して、ネットや文献で調べたり、部のOBの専門家にアドバイスを受けるなど、8カ月間の準備を整えて臨みました。鎌倉さんは、優勝できたことについて「自分たちの努力が実ったという喜びももちろんありますが、顧問の先生や競い合ってきた他校の人たちなど、これまで関わってくれた人たちすべてに感謝しています」と振り返ります。

オンラインでの活動、世界大会に活きる

 今後に向けて後輩たちには「全国優勝したことでプレッシャーもあるかもしれませんが、結果を意識せず、宇高英語部のスタイルを貫き通してほしい」と鎌倉さん。今回の世界大会にも8人の中の1人としてエントリーしており、「まずは1勝を目指したい」と決意を語ります。
 世界大会出場メンバーの一人で、現部長の坂野綾帥さん(16)=2年生=は、「これほど大きな大会への出場はもちろん初めて。先輩たちがつかんでくれた切符を活かせるよう頑張りたいと思います」と決意を語ります。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、みんなで集まっての練習はほとんどできませんでした。「オンラインでの活動が続きましたが、部員はそれぞれ自分の役割を認識して実行してくれているので、ありがたいです」。世界大会もオンラインになり、時差はあるものの、「遠くまで行かずにすむのも助かります」と前向きにとらえています。

渡邉 康さん(写真中央)は、昨年の全国高校生ディベート大会で最優秀ディベータに選ばれました。中央の発表者の言葉を必死にメモをしていき、質問や反論をしていきます。

ディベートを通して、確実に英語が上達

 同部の顧問を務める吉田砂絵子教諭は、「ロジックに関するアドバイスは少ししたりもしますが、基本的には自由にやってもらっています。私は見守るだけ」と笑います。「自分たちでうまくなりたいと思う気持ちが大切です。ディベートを経験すると英語は確実に上達しますね」ディベートでは賛成、反対のどちらの立場からも考える視点が不可欠です。また、ますます国際化が進む中では、日常会話から踏み込んだ深い議論も必要になってきます。「生徒たちには幅広い見方ができるニュートラルな人になってほしいですね」と吉田教諭は話します。鎌倉さんは、英語史の研究者になりたいという夢を持っています。また、坂野さんは理系の職業に就きたいとのこと。「英語によるディベートの経験は、必ず将来に役立つと思います」。2人の言葉には力がこもります。

 

Profile 

宇都宮高校英語部(宇都宮市)

 英語部そのものは70年以上の長い歴史を誇ります。県内高校のディベート活動の創始者の有坂由美教諭が、11年前に同校に赴任したことをきっかけにディベート中心の活動となりました。英語部の部室はなく、教室で実戦形式の練習に取り組んでいます。

※新型コロナウイルス感染症対策に留意の上、取材を行いました。
※写真撮影の時のみマスクを外してもらいました。

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