県内市議選の立候補者内訳

 任期満了に伴う那須塩原市長選と宇都宮など5市議選が16日告示され、統一地方選後半戦がスタートした。宇都宮、足利、小山、真岡、矢板の5市議選は、総定数133に対し154人が立候補し、いずれも選挙戦に入った。那須塩原市長選は無所属の現職渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)氏(40)=自民、公明、国民民主推薦=以外に届け出がなく、渡辺氏が無投票で再選した。

 小山市議選は定数28に対し、10人オーバーの38人が立候補した。競争倍率は1・36倍と5市議選の中で最も激戦となった。その他の市議選では宇都宮1・16倍、矢板1・13倍、真岡1・05倍、足利1・04倍。全体の倍率は1・16倍だった。

 5市議選の総立候補者154人の内訳は、現職99人、新人51人、元職4人。政党公認は自民24人、立憲民主6人、日本維新の会3人、公明15人、共産7人、国民民主1人、社民1人、参政3人、諸派2人。無所属は92人。

 女性の立候補者は前回2019年より6人増の37人。立候補者全体に占める割合は24%と4ポイント上昇した。足利は現行定数になってから最多となる9人が立候補し、36%に上っている。宇都宮は13人と5市議選の中で唯一の二けた台となった。

 新人の割合も33%で、前回の25%から8ポイント増加。5市いずれも3割前後に上り、世代交代が進むかが注目される。最年長は真岡の83歳。最年少は25歳で宇都宮と小山に3人いる。

 統一選の市町議選は最も身近な選挙ながら、投票率は12回連続で下落し、前回は43・24%。前半戦の県議選は38・02%と過去最低を更新しており、後半戦の投票率も焦点だ。

 下野新聞社が3~4月に行った立候補予定者アンケートで、最も力を入れたいテーマとして「子ども・子育て支援」が最も多かった。少子高齢化が加速する中、人口減少にどう歯止めをかけるかが争点となる。