栃木県で42年ぶりに開催される第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の会期前競技は9月10日から19日にかけて、宇都宮、足利、小山の3市で4競技を行った。新型コロナウイルスの影響で国体の開催自体3年ぶり。10月1日の総合開会式に先駆け、熱戦を繰り広げた栃木県勢の勇姿を振り返る。
Day1 弓道成年女子1位通過

弓道、体操、水球、ビーチバレーで競技が始まった。弓道成年女子遠的では予選を堂々の1位で通過し、8位以内の入賞が確定した。

一方、市貝町の塩田調整池で行われる予定だったオープンウオータースイミングは水質悪化のため、開催前日に中止が決まった。すでに来県していた選手からは落胆の声が上がった。
Day2 弓道少年女子で3位

弓道で連日の好成績。少年女子遠的で3位、少年男子遠的も4位でそろって入賞を果たした。
Day3 弓道、体操で県勢V

2競技で頂点に立った。会期前競技の県勢優勝第1号となったのは、弓道成年女子遠的。体操成年男子でも安定した演技で栄冠をつかんだ
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体操では成年女子も準優勝。1位の埼玉とは僅差だったが、選手たちは悔いのない演技で手にした結果を喜び合った。
Day4 体操少年男子で準V

成年の活躍に続いた。体操少年男子で準優勝。全国高校総体(インターハイ)団体総合2位の作新学院高勢が、地元で力強い演技を見せた。
飛び込みでは成年女子高飛び込みの榎本遼香(県スポーツ協会)が4位、少年女子高飛び込みの田所三夏姫(宇都宮南高)が8位。弓道では成年女子近的で5位、成年男子近的で6位に入った。
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Day5 飛び込み須山が優勝

安定した演技が光った。飛び込みの成年男子板飛び込みで須山晴貴(県スポーツ協会)が優勝を果たした。
Day6 飛び込み榎本2位、須山3位

飛び込みではこの日も県勢が活躍。成年女子板飛び込みで榎本遼香(県スポーツ協会)が準優勝、成年男子高飛び込みで須山晴貴(同)が3位入賞し、ともに表彰台に上った。
Day7 競泳水沼が凱旋V

競泳が開幕した。成年男子100メートルバタフライで世界選手権銀メダリストの水沼尚輝(新潟医療福祉大職員)が優勝を果たした。
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ほかにも、少年男子B100メートルバタフライの阿部匠真(大田原高)が7位。少年男子A800メートルリレーと、少年女子B100メートル自由形の鈴木里歩(作新学院高)がともに8位に入った。
Day8 競泳少年男子が健闘

競泳少年男子A400メートル個人メドレーの松下知之(宇都宮南高)が準優勝した。100メートル自由形の蓮沼椋祐(宇都宮短大付高)も4位入賞した。

競泳では池江璃花子(東京)や入江陵介(同)ら国内トップスイマーが登場。「世界の泳ぎ」で1400人を超える観客を魅了した。
Day9 会期前終了、天皇杯9位

競泳少年男子Aの3種目で入賞。A50メートル自由形の蓮沼椋祐(宇都宮短大付高)が3位、400メートル自由形の松下知之(宇都宮南高)が6位、400メートルメドレーリレーが8位と健闘した。
会期前競技はこの日で終了。栃木県は天皇杯(男女総合成績)が冬季競技終了時点の7位から二つ順位を落とし9位、皇后杯(女子総合成績)は10位をキープした。