【宇都宮・芳賀】芳賀・宇都宮地域公共交通活性化協議会(会長・森本章倫(もりもとあきのり)早稲田大教授)が24日開かれ、事務局の宇都宮市が次世代型路面電車(LRT)の8月開業に合わせて再編されるバス路線について説明した。1日当たりの運行本数は、再編前に比べて平日で148本増えて654本となる。
土曜は15本増の414本、日曜・祝日は3本増の323本となる。これに加えてLRTが平日256本、休日は216本運行する。公共交通全体としての運行本数が増加するだけでなく、運行時間帯も拡大する。運行ダイヤと運賃は、LRT開業2カ月前を目途に公表される。
これに伴い、市と芳賀町の計画区域内の面積で見た公共交通カバー率は、1・8ポイント上昇して97・2%となる。特に循環路線バスが新設される宇都宮市清原地区の公共交通カバー率は、7・6ポイント上昇して92・9%となる見込み。
両市町はLRTと重複するバス路線を周辺や郊外部を運行する支線に置き換えるなど、バス路線の再編を昨年8月に公表した。今回は路線ごとの運行本数と、再編による効果などを提示した。
例えば大型商業施設ベルモールを発着点とする循環路線が新設される平石地区では、平出街道のバス運行頻度が再編前の約1・7倍の64本、辰(たつ)街道の運行頻度は約4倍の26本に増える。
平出工業団地経由でJR宇都宮駅東口と岡本駅を結ぶ既存バス路線は廃止され、岡本駅とベルモールを結ぶ路線が新設される。平出工業団地内のバス路線運行頻度は、再編前の約2倍に当たる68本になるという。