下野新聞は栃木県の地元紙として、宇都宮美術館の開館前から、同館の作品収集などの開館準備の様子を広く紹介してきました。また、1997年の開館以降も、その展覧会情報をいち早く紙面で取り上げ続けています。
今回、同館で開催されている、開館25周年記念 全館コレクション展「これらの時間についての夢」展は、「時間」をテーマとしています。そこで、12月1日から15日まで、毎日1回ずつ、このページ内で、本紙の宇都宮美術館の記事を再度掲載し、同館の歩みを振り返ります。
これ夢展 担当学芸員の一言
宇都宮美術館振興会は、現在は、宇都宮美術館友の会として、美術講演会、コンサートの開催、会報誌「アートの森」の発行を行っています。イベント企画等ボランティア活動への参加、会員募集についてのお問い合わせは宇都宮美術館友の会事務局まで。
下記は1997年2月25日に掲載された記事です。

文化の拠点支援しよう
宇都宮美術館振興会が設立
【宇都宮】三月二十三日に開館する宇都宮美術館の友の会組織「宇都宮美術館振興会」の設立総会が二十四日、同美術館で開かれ、市民の活動も本格的にスタートした。同振興会は市民が企画し運営するなど開かれた組織が特徴。会費は一般会員が年額三千円で展覧会へ無料入場できるなどの特典がある。また、平成九年度の事業として、国内の美術館めぐりや宇都宮美術館でコンサートも実施する。
同振興会は美術館での活動を通して会員が交流し、美術館を支援するのが狙い。六年十二月、美術愛好者が集まり設立に向け第一回の懇談会を開催。市民のアンケートなども参考にしながら、設立準備委員会をつくり内容を固めてきた。
この日の設立総会には市民百二十人が出席。会長に選出された宇都宮信用金庫の理事長の河合耕吉氏は「美術館に訪れることで、身近な生活が豊かになるようにしたい。楽しく開かれた雰囲気の振興会にし、常に多くの人に入会を募っていきたい」とあいさつした。
会則によると、会費は一般会員が年額三千円、学生は同二千円で、ペア会員(同五千円)やファミリー会員(同七千円)も設定。会員になると①展覧会への無料観覧②振興会が会員対象に実施する事業への参加③美術情報の提供④美術館内レストランやミュージアムグッズショップでの割引―などの特典がある。
また希望すれば、ボランティアとして作品解説や美術資料整理のほか、振興会の事業計画にも参加できる。一方、集まった会費のうち約一割は美術館活動支援の目的から、宇都宮美術館の事業振興会に寄付される。
入会の問い合わせは宇都宮美術館振興会☏028・643・0100へ。