「宇都宮市のLRTに反対し公共交通を考える会」代表の上田憲一(うえだけんいち)氏は26日、県庁で記者会見し、宇都宮市長選への立候補を正式表明した。「LRT(次世代型路面電車)のJR宇都宮駅西側延伸を問う」と訴えるなど、会見のやりとりを詳報する。

会見する上田氏
午前10時に始まった記者会見。上田氏はLRTの西側延伸について、厳しく批判した。
LRT反対の候補者必要
LRT導入は、市を破綻に導くと考え活動してきたが、思うように進まなかった。市長選出馬予定の2人は「LRTは必要でJR宇都宮駅西側延伸は重要」と言い推進の立場。LRTに反対する候補者なしでの選挙戦は見逃せない。
市は、LRTの必要性や妥当性の検証をせずに取り組みを推進してきた。私たちは納得せずに白紙撤回を求め、代案として道路橋の架橋を提案したが受け入れられなかった。
市内には定時性が守られた90系統の路線バスが機能している。EV(電気自動車)やFC(燃料電池)車や自動運転も進められており、道路網の整備拡充は必須だ。西側延伸は、幹線道路3車線のうち、2車線を占領して走行し道路交通を破綻させる。
現在のJR宇都宮駅東地区は、珍しさによる仮の姿に過ぎない。西側延伸は無謀な整備で、今回の選挙は、延伸を撤回するためのLRT選挙にしたい。
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