-LRTに乗車したか。
「乗っている人の様子を知りたいと、何度か乗った。乗り心地はいい。軌道にバスを走らせても、乗り心地はいいだろう。市が錯誤で作ってしまった珍しいものを、見に来ている人がいるということ。珍しさはあるが必要性とは違う」

-LRTは定時性がある。
「占有(の軌道)だから。同じ所をバスで走らせても同じ。定時性を持って評価するのは違う」
-すでに走行している東側のLRTをどう扱うのか。
「大きな金額をかけており、評価が高くないから廃線ということはない。それなりに沿線の市民に活用されている。珍しさで来る人もいる。将来はLRTの評価が下がってくると思う」
-路線バスの街というが、すでに路線バス事業は赤字。今後の路線拡大は厳しいのでは。
「人口密度が低い地域で効率良く公共交通を設けるのは難しいが、バスが市民の足として重要なのは間違いない。今はLRTに偏っているが、地域内交通などを含め、市民が自家用車に限らず移動しやすくする施策に支援すべきで、路線バスは重要な位置づけ」
-関東自動車はLRTに出資しており、共存も必要では。
「全く必要ない。なぜ出資したのか疑問。西側にLRTを持ってくればバスが走れなくなる。駅西口に集まるバスをLRTで対処しきれない。乗り換えも大変な苦労。LRTでは西側に回遊性のある体制はつくれない」
-87歳。健康面は。
「心配ないとは言わないが見ての通り元気。何期も続けるのではなく、若い方で私たちの思いを受けられる人がいればと考えている」