町内各所に掲示しているQRコード付きポスター

 芳賀町観光協会は12日、町の観光やグルメのスポットを巡るコースを通信アプリLINE(ライン)のガチャで引き、散策してもらう「おさんぽガチャ」を始めた。ガチャを引くまで行き先が分からず、ゲーム感覚で町内観光が楽しめる。飲食店などのクーポンが付いているほか、チェックポイントを全て回ると記念品が贈られる。

 本年度末までの事業で、次世代型路面電車(LRT)の整備を好機と捉えたシティープロモーションの一環。昨年度は町がお薦め観光コースなどをまとめたトラベルガイドを作ったが、デジタル要素も絡めて「進化、加速させる」(同協会事務局)ことが目的。

 芳賀台の芳賀工業団地トランジットセンターや祖母井(うばがい)の道の駅はが、協力店舗の約20カ所にポスターを掲示。おさんぽガチャのラインアカウントに登録した上でポスターのQRコードを読み込むと、1日1回ガチャを引くことができる。

 徳川家ゆかりの般若寺跡、学問の神様菅原道真(すがわらのみちざね)を祭る芳賀天満宮、ロマンの碑河川公園などを巡る観光コース10種類のうち一つがガチャでランダムに示される。各コースには芳賀温泉ロマンの湯の入浴半額券や、飲食店のドリンク無料券といったクーポンが付く。

 コース中の全地点でチェックインし、同道の駅でアンケートに答えると町キャラクター「はがまるくん」の雑貨がもらえる。

 今後、コースを20種類ほどに増やして内容を充実させる予定。同協会事務局の担当者は「町のことを知らない人でも楽しめるツールとなってほしい。利用実態を分析し観光施策に役立てたい」と話している。(杉浦崇仁)