感謝状を贈られた赤松さん(左から2人目)と我妻さん(同3人目)

 踏切の中で立ち往生した高齢女性を救助したとして、今市署と東武鉄道は3日、同署で日光市豊岡中3年の赤松璃久(あかまつりく)さん(15)と我妻政哉(わがつませいや)さん(15)に感謝状を贈った。

 2人は9月3日午後4時ごろ、自転車で一緒に下校中、東武鬼怒川線大桑駅近くの踏切内で、手押し車の車輪がレールに挟まって立ち往生している80歳代の女性に気付き、保護した。

 列車が踏切から200メートルほどの距離に迫る中、2人は連携して、我妻さんが下りた遮断機を上に持ち上げ、赤松さんが手押し車を持ちながら女性を踏切の外側へ誘導したという。

 赤松さん、我妻さんはそれぞれ「見つけてとっさに体が動いた」「危ないと思いすぐに行動できた」。その上で2人は「これからも困った方を見つけたら同じように行動できるようにしたい」と話した。

 中里陽次(なかざとようじ)署長は「2人の中学生の勇気ある行動に感謝したい」。東武鉄道の斎藤清弘(さいとうきよひろ)下今市駅長は「人を思いやる気持ちを持ち続けてほしい」と語った。