[企画制作]下野新聞社営業局

 首都圏では栃木県出身の経営者が、日本全国や世界のフィールドを対象にさまざまな分野や業界で活躍しています。その経営者に経営方針、企業が成長するためのヒント、今後の事業計画、抱負などを存分に語っていただき、激動の21世紀社会を生き抜く解決法を探っていきます。そして、その企業の新しい事業内容や商品、サービス、また、栃木県との関わりのある事業なども紹介します。

 2回目は、栃木県内でもマンション施工を手掛ける、株式会社長谷工コーポレーションの大栗育夫代表取締役会長です。

株式会社長谷工コーポレーション
 代表取締役会長 大栗 育夫(壬生町出身)

 

 1937年、兵庫県尼崎市で創業した長谷工は1969年に自社施工マンションの第一号を竣工して以来、分譲マンションの大衆化に貢献してきました。デベロッパーに用地情報を提供し、分譲マンションを設計・施工で受注する独自のビジネスモデルで、これまで累計で約63万戸を施工しており、全国の分譲マンションの約1割にも相当します。

 現代社会は地震や台風など自然災害が大きな被害をもたらす中、私はマンションは「人命を守る器である」ということを基本スタンスにしています。地震被害を最小限に抑える「耐震」「免震」「制振」構造の研究を続けるとともに、非常用ライフライン「防火3点セット(非常用飲料水生成システム、非常用マンホールトイレ、かまどスツール)」の大規模マンションへの装備を事業主に2006年から提案しています。さらに、近年増加する大型台風への対策も検討していきます。

弊社は、2015年3月期から6年間の経営計画「newborn HASEKO」をスタートさせ、マンション建設を中心とする建設関連事業と、管理や流通仲介、賃貸、リフォーム、大規模修繕、建て替え、高齢者向け住宅などのサービス関連事業の両方に軸足を置いて経営を進めています。

 「都市と人間の最適な生活環境を創造し、社会に貢献する」を企業理念とし、マンションに住む人々の人生全体をサポートする企業を目指しています。そのため、「技術の向上」「グループ全社員が営業マンであること」「常に数字にこだわり、高みを目指す」という姿勢を重視しています。スマートさはなくとも決してネガティブにならず、明るく前に進んでいくということが大事であると考えます。

 私は学生時代、将来においてマンション事業の発展が見込まれると考え、マンション建設に特化して成長している長谷工に入社し、以来、設計一筋でやってきました。私が社長就任時は、リーマンショック後で非常に厳しい時期でした。その危機を乗り越えられたのも、風通しがよく、まとまりのある社風の影響が大きいと思います。

 私は宇都宮高校OBです。校訓の一つ「進取究明」は今も私の座右の銘です。栃木県ではJR小山駅東口でマンション工事を行っています。これまで大都市圏が中心でしたが、北関東など地方の主要都市にも事業エリアを広げていきたいと考えています。

Information

集合住宅の研究・技術開発および情報発信の拠点を整備

長谷工テクニカルセンター 本館

 創業80周年記念事業の一環として整備を進めていた「長谷工テクニカルセンター」が2018年3月に東京都多摩市に完成しました。長谷工グループの機能を集約した施設です。また併設した「長谷工マンションミュージアム」はマンションの歴史やものづくりへの想いを広く世の中に発信する場を目指しています。一般公開は来年1月15日を予定しています。