[企画制作]下野新聞社営業局

 首都圏では栃木県出身の経営者が、日本全国や世界のフィールドを対象にさまざまな分野や業界で活躍しています。その経営者に経営方針、企業が成長するためのヒント、今後の事業計画、抱負などを存分に語っていただき、激動の21世紀社会を生き抜く解決法を探っていきます。そして、その企業の新しい事業内容や商品、サービス、また、栃木県との関わりのある事業なども紹介します。

 1回目は、橋梁工事などを世界中で手掛ける、三井住友建設株式会社の新井英雄代表取締役社長です。

三井住友建設株式会社
 代表取締役社長 新井 英雄(足利市出身)

 

 現在、建設業界は全般的に好況になってきています。北関東では栃木県などを通る北関東自動車道や圏央道がつながって企業進出が積極的になってきています。東日本大震災からの復興関連工事もまだ一段落したといえる状況ではありません。インフラ整備が今後も続くのではないでしょうか。

 「はしも、まちも、ひとも。」。このキャッチコピーが三井住友建設の事業の全体像を表しています。コンクリート橋では、国内では第一人者という自負があります。

 私が仕事をする上で心掛けているのは、「現場を思う心を大切に」ということです。デスクワークであったとしても常に現場が基本という気持ちを心に思いながら仕事をしようと社員に話しています。また、これからの時代はグローバルを意識して、視野を広めていくことが大切です。

 国内の橋梁工事は言うまでもなく、海外、特にアジアでさまざまな工事を手掛けてきました。2006年にはタイとラオスの国境に架かる第二メコン橋が完成。2015年にはベトナムのニャッタン橋(日越友好橋)、カンボジアのネアックルン橋(つばさ橋)が完成しました。ネアックルン橋はカンボジアの紙幣にも印刷されました。とても名誉なことだと思っています。

 栃木県内ではこれまで橋梁はもちろんのこと、建築物、土木工事などさまざまな工事に携わらせていただきました。最近では宇都宮市や芳賀町が整備を進める公共交通LRT(次世代型路面電車システム)が通る鬼怒川橋梁工事を行う予定です。みんなが注目する街づくりのお手伝いをさせていただくのは嬉しいことです。また 栃木には関係会社の工場が下野市にあり、栃木市にも技術センター兼工場を建設予定です。

 宇都宮市は餃子が有名ですね。那須や日光などの観光地はさらに工夫をすれば、外国人観光客が増えると思います。私の生まれ故郷の足利市には、史跡足利学校、あしかがフラワーパーク、歌にもなった「渡良瀬橋」があり、風情のあるまちです。今も月に一度は実家に帰っています。卒業した小学校の校歌は今でも覚えています。故郷を思いながら、日本でも海外でも仕事をしています。

Information

橋梁のプロフェッショナル、県内でも

北関東自動車道 鬼怒川橋

 国内外でコンクリート橋施工のスペシャリストと称される三井住友建設は、鬼怒川、那珂川など栃木県内の主要河川に架かる橋梁の工事も数多く手掛けてきました。最近では、宇都宮市、芳賀町が2022年3月の開業を予定し整備を進める公共交通LRT(次世代型路面電車)事業の鬼怒川の橋梁工事を共同企業体(JV)の1事業者として、未来の街づくりを手掛けています。