【小山】無所属同士の一騎打ちとなった21日投開票の市長選で、下野新聞社はとちぎテレビと合同で期日前投票所で出口調査を実施し、計668人から回答を得た。調査結果では、回答者の約6割が再選された現職浅野正富(あさのまさとみ)氏(67)を選び、落選した新人小川亘(おがわわたる)氏(56)支持は約4割で、実際の得票とほぼ同割合だった。無党派層は6割超が浅野氏を支持しており、勝利の決め手となったとみられる。

 調査は16、17の両日、市役所本庁舎と東出張所、城南市民交流センターの計3カ所で行った。投票した候補者と回答者の年代、性別、支持政党などを聞いた。

 回答を集計したところ、浅野氏支持は61%、小川氏支持は39%。実際の得票が浅野氏2万9948票(59%)、小川氏2万1234票(41%)だったのに比べて2ポイントほどの違いだった。

 調査結果を支持政党別にみると、浅野氏を選んだのは無党派層のうちの65%、立民支持層の80%。立民の藤岡隆雄(ふじおかたかお)衆院議員の後援会から支援を受けた効果が大きかったとみられる。

 一方、小川氏を選んだのは自民支持層のうち57%、公明支持層は52%。自民・公明系の市議計20人から支援を受けたものの、基礎票を固められなかったとみられる。

 回答者のうち無党派層は51%と最多で、自民支持24%、立民支持15%と続いた。両氏とも政党推薦を受けない「無所属市民党」を掲げる中、無党派層への支持拡大が勝敗を左右するポイントとなった。

 年代別では10代が同数、20代は小川氏がやや上回ったが、それ以外は浅野氏の支持が多く、いずれも6割前後を占めた。

 性別でみると、浅野氏を選んだのは男性のうち60%、女性は62%。浅野氏の支持層はやや女性が多く、小川氏は男性がやや多い結果となった。