任期満了に伴う小山市長選は14日告示され、いずれも無所属で、元市議会議長の新人小川亘(おがわわたる)氏(56)と再選を目指す現職浅野正富(あさのまさとみ)氏(67)の2人が立候補を届け出た。小川氏は「市を前へ進めるのが私の使命」、浅野氏は「市民が主役の流れを止めない」と訴え、まちづくりや市民参加の在り方が争点。いずれも「無所属市民党」を掲げるが、党派に分かれた支援体制が組まれる中で一騎打ちの激しい選挙戦が始まった。
小川氏は午前9時過ぎ、同市神鳥谷(ひととのや)の選挙事務所前で出発式を行った。
自民党系県議や市議、支持者ら約80人が集う中、小川氏は「JR小山駅周辺の再開発、医療の充実、しっかりと対話を持って地域に根付いたまちづくりを進めていく」と訴えた。市内を遊説し、午後6時からJR小山駅前で出陣式を行った。
浅野氏は午前10時から、同市外城の小山総合公園で立憲民主党の藤岡隆雄(ふじおかたかお)衆院議員や県議、市議のほか松井正一(まついしょういち)鹿沼市長らの応援を受け、出陣式に臨んだ。
集まった約400人の市民を前に浅野氏は「私たちのよりよい暮らし実現のため、足元を見つめ将来を考えなければならない。みんなで一緒に考えてビジョンをつくっていきたい」と力を込めた。
投開票は21日。投票は市内52カ所で行われ、午後8時から県南体育館で即日開票される。