【矢板】若者同士の交流の機会を創出しようと、市は8月31日に市内で「24歳のつどい」を開催することを決めた。社会人として歩みを進める市出身らが古里に意識を向け、多様な人材が市に根付くきっかけになることを狙う。新型コロナウイルス感染拡大で成人式が開かれなかった年代だけに、市は当事者の意見を聞きながら、どうもてなしができるか具体的内容を検討していく。
市は当初「25歳のつどい」として初開催する計画だった。4月以降、新型コロナの影響で2021年の成人式が開かれなかった24歳の年代を優先する案が浮上。3月定例市議会でも議員から前倒しを提案されていたこともあって変更した。
つどいの開催趣旨に変更はない。もともと市の生産年齢人口(15~64歳)中、20代人口の少なさが顕著な傾向にあったことから企画された。この傾向は市外で就職するのを機に住民票を異動するためとみられる。
対象は21年成人式対象者(346人)と市在住、市内事業所在勤の本年度24歳の人。つどいは正午から、安沢のアウトドア複合施設「58ロハスクラブ」で開く。立食パーティー、交流イベントを行う予定で、具体的内容は21年成人式の当時の実行委員に意見を聞いた上で決める。参加費として一部実費負担となる。
市生涯学習課は「当日は旧交を温め、存分に交流してもらいたい。参加者自らやりたいものがあればどんどん提案して。できればUターン、Iターン、最低でも交流人口として市につながりをもってもらえれば」と参加を呼びかけている。
(問)同課0287・43・6218。