-すでに出馬表明している毛塚幹人(けづかみきと)氏は県の「文化と知」の拠点を、LRT西側延伸の沿線に見直したいと言っている。

 「他市町からすれば、県の施設が移転となればうちに来てほしいとの思いがあるはず。その中で宇都宮に決定した。市も(移転先の)土地を探したが、場所がない。LRT沿線だと(土地取得に)時間がかかる。県が示した今の候補地以外に難しい。宇都宮で施設を維持してくれるだけでも大変ありがたい」

 -5期の実績は。

 「市長選に向けて5期20年間の実績をまとめ、公表する。評価は市民の皆さんが行うと思う」

 -LRTが好調だ。それを実績とするか。

 「国や県の力、市民の皆さんに理解を頂き、開業できた。市民の皆さんの力のたまものだと思う」

 -LRT西側延伸は、賛否両論ある中でどう進めていくのか。

 「東側と同様、市民に丁寧な説明を繰り返しながら進めたい。市議会にも情報提供し、今まで通り、やりとりを大切にしながら進めたい。技術的な作業は、東側で培った経験を生かせるので、スピード感を持って進めたい」

 -駅西側のまちづくりについての考えは。

 「市の中心であり、ポテンシャルも高い。西側延伸となれば相当変わる。民間企業の力も導入すれば、大きな変化を遂げることができる。市の今後を左右するぐらいの街の変貌ぶりが期待できる」

 -LRT西側延伸は2030年代前半。あと2期8年が必要となる。

 「道筋だけはしっかり付けて、あとは開通、あるいはここまで来れば駅西側の再開発は決定。そういうところまで進めたい」

記者を前に6選出馬を表明する佐藤氏=27日午後4時5分、宇都宮市宮みらい
記者を前に6選出馬を表明する佐藤氏=27日午後4時5分、宇都宮市宮みらい

 -毛塚氏は現職の路線を継承するという。

 「5回も選挙を行い、いろいろな人と競った。いろいろな方が出てくる。どうせなら注目を集め、政治に対する関心を高めてもらいたい。投票率を上げられるよう貢献していく」

 -LRTを開業させ、まちづくりが波に乗っているところなのでは。

 「出馬要請の中でも、その波を決して止めるなという話も頂いた。まちづくりだけでなく、民間の皆さんも一緒の波に乗っていただきたい」

 -自分にしかできないこと、強みは。

 「(現職なので)ストップすることなく、すぐに仕事が継続できる。改めて市職員が説明することなく実践に入れる。まちづくりを加速させられる」

 -4年前と比べて健康状態は。

 「特段、体の異常はなく不安はない」

 -まちづくり以外でやっていきたいことは。

 「宇都宮は中核市。政令指定都市も目指せるが、無理な合併をすると本体が弱くなる。人口50万人で、政令市並みの権限がもらえるように国に働きかけたい」

 「少子化対策に合わせ、人口減少になっても(まちを)維持できるNCCを進行させてきたが、新たな手法を取り入れなければ時代の変化に合わなくなってきている。例えば地域内交通。今、勉強会を立ち上げている地区が10近くある。そこが導入できるように変えていく。どこも一律に同じような基準を設けてきたが、それぞれの地域に合ったオーダー型の地域内交通に、つまりオーダー型のまちづくりを進めていかなければならない。地域と連携を取り、地域に合ったまちづくりを進める時代になってきた」

 -無所属は確実か。

 「毎回そうですね、私は」

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