緑濃い庭と同調するかのようで、実は一筋縄ではいかない「谷口グリーン」の作品群。益子町益子の「アトリエ桜野」で開催中の「臨界譜 谷口勇三(たにぐちゆうぞう)展 緑相in益子」は、宇都宮市の陶芸家谷口さんの新作「水平の眼差(まなざ)しは交差しない」など、会場の景色や物語性に触発されたオブジェ、インスタレーションが並ぶ。
同町の陶芸家島田恭子(しまだきょうこ)さんが「多分野のアート発信基地に」と、築100年の母屋を改装し今春オープンさせた同ギャラリー。谷口さんとしては珍しい人体型「水平の-」は、この地で暮らした人たちの100年にわたる営みの継承を意識した。建物の歴史や朽ちた木を含む庭の風情なども取り込みながら、そこに置く葉っぱの一枚にまでこだわり抜いて「意味ある空間」を作り上げた。
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