【上三川】折り紙の魅力を県内外に発信する町主催の「第3回ORIGAMIフェスティバル」が9日、開幕するのを前に、町民らが約3万6千枚の折り紙で作った「ORIGAMIのいえ」が上蒲生の上三川いきいきプラザ入り口にお目見えした。地域おこし協力隊熊澤怜奈(くまざわれな)さんの発案による初の試み。熊澤さんは「フェスにもたくさんの人に来てほしい」と呼びかけている。
同町の「ORIGAMIのまちづくり」を広く周知したいと企画した。“家”は高さ2・2メートル、幅2メートル、奥行き1・7メートル。大人4人ほどが入れる広さだ。
熊澤さんは全国各地の折り紙メーカーに協賛を依頼し、約3万枚を取り寄せた。残りの6千枚は、地域住民や学童クラブの関係者が持ち寄った。
8月中旬から制作を開始し、町職員や町内外の住民の協力も得て、1個当たり縦横15センチの折り紙6枚を使う立方体を6千個作った。今月2日には、約100人が家作りに参加。折り紙の立方体を接着剤で重ね合わせ、完成させた。
熊澤さんは「制作段階から年齢も性別も関係なく、多くの人々に協力してもらえた」と感謝している。
フェスティバル期間中は、同プラザで町内の小中学生らが折り紙で作った「ORIGAMIアート」のパネル展示などが行われる。
上三川の町中央公民館では、町出身の世界的な創作折り紙作家吉澤章(よしざわあきら)さんの作品や、一般募集した折り紙作品が展示される。
18日まで。入場無料。午前9時〜午後5時(最終日は同4時)。(問)町企画課0285・56・9118。