田んぼに植えた原爆稲を見つめる上野さん=7日午前、上三川町

実の入っていない青っぽいもみが混ざる原爆稲

田んぼに植えた原爆稲を見つめる上野さん=7日午前、上三川町 実の入っていない青っぽいもみが混ざる原爆稲

 上三川町五分一(ごぶいち)の農業上野長一(うえのちょういち)さん(71)は、1945年8月9日に長崎で被爆した稲の子孫「原爆稲」の栽培を20年近く続けている。原爆稲には今も強い放射線の影響が残り、穂には中身のないもみが多く混じるという。長崎に原爆が投下されてから9日で78年。上野さんは「自分にできることで、平和の尊さを広めたい」と思いを語った。