【真岡】閉校した小学校跡地の利活用事業に取り組む市は、旧東沼小の利活用に関して医療法人大香会(高勢町3丁目)と基本協定を結び、フリースクール事業の実施に向けた準備を進めている。7月9日には地域説明会を西沼地域公民館で開き、住民らに事業内容を説明する。利活用が実現すれば、市内では旧長沼北小、旧中村東小に続き3例目となる。 同校は2018年3月に閉校した。同11月に1回目の利活用事業者を公募したが事業者は決まらず、22年1月に再公募したところ、同法人から応募があり優先交渉権者に決定した。市は同9月に基本協定を締結し、その後開業に向けて協議を進めている。
同法人は西真岡こどもクリニックなどを運営している。旧東沼小では子どもたちに居場所や学びの場を提供し、学習支援や療育プログラムを展開するフリースクール事業を実施する。校舎を改修し、診療やカフェスペースの併設も予定する。
今後は地域説明会などの後、市議会の議決を経て建物使用賃借契約を結び、来年度の事業開始を目指す。期間は5年間で、5年ごとに更新する。賃料は無償の予定。
市財政課は「小学校は地域のシンボル的な存在。地域の方に説明し、理解と協力を得て進めていきたい」としている。
利活用事業の対象は5カ所あるが、旧中村南小と旧山前南小は利活用事業者が決まっていない。再公募を行っても施設の利活用が見込まれない場合は取り壊しを含めて対応を検討するという。
(問)同課0285・83・8103。