訓練で犯人役(右から3番目)を制圧する警察官

 【栃木】日光市で24、25の両日に開催される先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合を控え、県警と東武鉄道は15日、東武栃木駅構内で、刃物を持った不審者に対応する訓練を行った。

 全国的に発生している駅構内や鉄道車両内の凶悪事件を受け、県警と同社の連携を深める目的。警察官や駅員ら約40人が参加した。

 訓練は、刃物を所持した男が同駅で降車したと想定。駅員が映像をリアルタイムで確認できる110番映像通報システムで通報した。駆け付けた警察官が所持品検査をしようとしたところ、男が刃物を出して暴れ出したため刺股などを使って取り押さえた。

 同駅の小川志朗(おがわしろう)駅長は「新しい通報システムも活用して乗客の安全確保に協力できる体制を築きたい」と述べた。吉田学(よしだまなぶ)栃木署長は「訓練を通じて有事に対応できる所作を身に付けられたと思う。不測の事態に備えて相互の連携を強化していければ」と講評した。