芳賀郡4町の約1千ヘクタールに農業用水を供給している芳賀台地土地改良区(理事長・入野正明(いりのまさあき)市貝町長)の取水用送水管が那須烏山市内で破損し、調整池へ送水できなくなっている問題で、月内に応急復旧工事を行い、6月上旬には送水を再開できる見通しとなったことが23日分かった。

 市貝町役場で同日開かれた同改良区臨時理事会で、国、県、市町、同改良区でつくる「連絡会議」が原因究明調査の結果と今後の見通しなどを示した。原因は強化プラスチック複合管の亀裂で、亀裂が入った管の内側に鋼管を挿入するなどの応急復旧工事を行う。

 同改良区によると、調整池の水位は現在20%にまで下がっているが、受益者の田植えへの影響はなく、6月上旬に送水が再開されれば耕作への影響も避けられる見通しという。

 本復旧工事は秋以降となる見込みで、国、県との調整が始まっている。