登山客に遭難防止を呼び掛ける署員ら

 【鹿沼】登山客が増える大型連休中の山岳遭難を防ごうと、鹿沼署は29日、上久我の石裂(おざく)山の麓にある加蘇山神社駐車場で広報活動を行った。

 石裂山登山道では季節の山野草が楽しめる一方、鎖場やはしごなどの危険箇所も多い。2月には鎖場を登っていた男性が滑落する軽傷事故が発生した。

 地域課の署員4人は朝から訪れた登山客らに「危ない場所もあるので、ゆっくり登ってください」と声を掛け、登山計画書の作成や装備の充実を呼びかけるチラシを手渡した。

 中澤真弘(なかざわまさひろ)課長(42)は「登山道には携帯電話の電波が入らず、助けを呼ぶことすら難しい。登る際には雨具や食料品など入念な準備をしてほしい」と話した。