4月上旬の休日。午前中から多くの車が駐車する歌ケ浜第一駐車場

 栃木県は日光市の歌ケ浜第一駐車場など奥日光にある無料の県営駐車場について、有料化を検討していることが18日までに県への取材で分かった。特に同駐車場は行楽期に釣り客や登山客の利用が集中し、観光客が利用しにくい状況が長年の課題となっていた。県は奥日光に13カ所ある無料の県営駐車場の在り方を一体的に検討し、一部を有料化して集中利用の緩和を図る考え。

 歌ケ浜第一駐車場は中禅寺湖東岸に位置し、周辺には日光山輪王寺別院・中禅寺立木観音やイタリア、英国の両大使館別荘記念公園など観光名所が点在。遊覧船の船着き場にもなっており、近くには土産物店が並ぶなど観光利用に欠かせない駐車場となっている。

 しかし地元関係者によると、バスを含め約100台分ある駐車スペースは、行楽期の休日を中心に午前中のうちに満車となる日が相次ぐ。釣り客や登山者は早朝から夕方まで駐車するため、日中に訪れる観光客が、ほとんど利用できない状況が続いていた。

 こうした状況を解決する手法の一つとして、県は無料の県営駐車場の有料化を検討する。全13カ所のうち、同駐車場を含む歌ケ浜と二荒山、戦場ケ原の3エリア内の駐車場を主な検討対象とする考え。導入時期や料金水準は未定。

 奥日光には有料の県営駐車場も4カ所あり、県はこれらの料金体系も見直す考え。有料化と合わせ、奥日光の県営駐車場の効率的運用について検討する。

 県は2、3月に地元説明会を開き、有料化の検討を住民らに伝えた。県自然環境課の担当者は取材に対し「地元の意見を踏まえながら、課題解決の手法の一つとして有料化を検討していく」とする。

 ある地元関係者は「(歌ケ浜第一駐車場は釣り客などの)専有利用のような状況。皆に公平に、より良い方向に進むためには有料化が必要」と話している。