研修生募集のチラシ

 栃木県真岡市は15日〜12月15日、「井頭観光いちご園新規就農塾」の研修生を募集する。観光イチゴ園の経営を希望する人が対象で、研修期間は来年4月から1年間。井頭観光いちご園(上大田和)の先輩農業者や外部講師から指導を受け、経営に必要な技術や基礎的な知識を習得できるという。

 JAはが野が既に「市場出荷型」のイチゴ農家になるための新規就農塾を運営しており、「観光型」が加わる。石坂真一(いしざかしんいち)市長は「井頭観光いちご園のさらなるブランド力の向上と品質維持、新たな担い手の育成を目的として創設した」と説明する。

 観光型の内容は、井頭観光いちご園で実践研修のほか、農業技術や農業経営に関する基礎的な知識を学ぶ座学研修など。接客や販売に関する点も学ぶ予定。

 研修費用は無料。募集人数は3人程度。応募条件は(1)18歳以上48歳以下(2)研修終了後、市内に在住して同いちご園で原則独立自営就農を開始すること(3)JAはが野の組合員となること-など。

 新規就農塾に関連した現地説明会が11月6日、同いちご園で開かれる。

 JAはが野による市場出荷型の新規就農塾も研修生を募集する。農作業を通じて研修を積み、学術講習も受ける。研修場所は、同JA管内(芳賀地区1市4町)。研修費用は無料。同JA管内で就農して経営することや同JAの組合員になることなどが条件。募集人数は6人程度。研修期間は来年4月から1年間。

 観光農園型、市場出荷型のいずれも、市内で就農する場合、研修後の市独自支援策として、施設・機械などの初期投資額の一部について補助する。補助率は10分の3(上限360万円)。賃貸住宅に住む場合、家賃の一部を補助する。補助率は2分の1(上限月額3万円)で最長3年間。

 (問)市農政課0285・83・8139。