飲食店のテークアウト情報をまとめたチラシを配布する宇都宮ブリッツェンの堀=宇都宮市内

 新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少している宇都宮市内外の飲食店を応援しようと、自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェンは3~10日の8日間、飲食店のテークアウト情報をまとめたチラシを選手らが自転車で配布する活動「ツール・ド・ポスティング」を実施する。公式戦が開催できない状況が続く中、同市を本拠地とするプロチームとして地域貢献活動に力を入れる。

 期間中に配布するのはタウン情報誌「もんみや」を発行する新朝プレス(宇都宮市)が手掛けるデリバリーメニュー紹介サービス「もんみやフードレスキュー」のチラシ3千枚。チーム所属の選手10人に加え、作新学院大自転車部の13人がエリアに分かれ、日々のトレーニングの合間にポスティング業務を行う。

 当初はテークアウト商品を自転車で宅配することを検討したが、感染リスクや不慣れな配達による商品の損傷、選手のけがなどを考慮し断念。代わりにチラシ配布に協力することでテークアウトメニューの認知度向上に貢献したい考えだ。企画の発案者である同市出身の堀孝明(ほりたかあき)は「『売り上げが厳しい』というお店の方の話を聞き、地元や日頃応援してくれる方々のために何か手助けしたいと思った」と語る。

 活動開始日前日の2日、堀は試験的に同市豊郷台2丁目周辺の住宅地でポスティングを実施。時折、玄関先や庭先の住民と交流しながらフードレスキューの内容を紹介して回った。

 いまだシーズン開幕が見通せない国内ロードレース界。それでも堀は、「ストレスを抱えても仕方がない。地域の役に立つことをモチベーションにして、いつか開幕したときの力に変えたい」と地域密着型チームとしての使命感をにじませた。

 フードレスキューには2日現在、市内外の約40店舗が登録。ブリッツェンはポスティング活動の第2弾も検討しているという。