鈴木署長(左)から感謝状を受け取った阿久津さん(中央)と渡辺さん

 【小山】県警の「思いやり110番」を実践したとして小山署は2日、群馬県太田市、会社員阿久津穂(あくつみのり)さん(25)と足利市名草下町、会社員渡辺晃介(わたなべこうすけ)さん(22)に感謝状を贈った。

 8月14日夜、真岡市に行くため車を走らせていた2人は、小山市駅南町6丁目の国道50号で、車道上を正面から走ってくる男児(当時5歳)を発見した。

 車通りの多い夜道に子どもが一人でいることは危険と判断した2人は同署に通報。署員が駆け付けるまで付き添い、交通事故の発生を未然に防いだ。

 男児は近所に住んでおり、家族の気が付かない間に外出していたという。署で鈴木哲人(すずきてつひと)署長から感謝状を受け取った渡辺さんは「無事に家に帰れたようで良かった」、阿久津さんは「なかなかないことだが、見て見ぬふりをせずに対応できて良かった」と話した。