小山市粟宮のパン店「OLEA(オレア)」は地元の自然栽培米農家と連携して作ったランチメニュー「発酵御膳」を16日から、毎週水曜日限定で提供を始める。「家族の健康は台所で決まる」との理念を共有し、自然栽培の食材や発酵食品の普及、地域活性化へとつなげる考えだ。
連携する農家は、白鳥で農薬や化学肥料不使用のコメ栽培を手がける片柳竜哉(かたやなぎたつや)さん(36)、まりえさん(39)夫妻。竜哉さんはトレーナーとして食の重要性を再認識し、2年ほど前に神奈川県藤沢市から家族4人で実家のある市内に移住した。まりえさんは家族の健康を考え、みそや麹(こうじ)造りなどをワークショップで学び、発酵をテーマにメニューやレシピを研究。2人で農村レストランの立ち上げを模索してきた。
そうした中、友人で格闘技フィットネスジムスタッフ小林真理亜(こばやしまりあ)さん(36)=乙女=が無添加・国産小麦100%のパンを手がけるオレアを紹介。共感した同店オーナー笠井麻衣(かさいまい)さん(42)が「まずはスピード感を持って夢を形にしてほしい」とランチ企画を提案した。小林さんもスタッフとして参加する。
メニューには自然栽培の食材を使用。「黒米ご飯」や「発酵みそのロコモバーグ」のほか「クリームチーズと塩麹の南瓜(かぼちゃ)サラダ」「紫キャベツと柑橘(かんきつ)の麹ラペ」といった手作りのおかずが彩る。
ランチは毎週水曜午前11時~午後1時。1650円。予約推奨。(問)同店0285・32・6730。