最近はインテリアの知識が豊富な方が増えてきましたが、その一方でどうしたらよいか迷う人もいます。そこでインテリアコーディネーターのプロの方に考え方のヒントをお聞きしました。

栃木インテリアコーディネーター協会
会長 河内英美子さん

自分の好きなイメージをはっきりさせる

グレージュで統一したベッドルーム。落ち着いた色調が心地よい眠りを誘う。

 インテリアには7、8年ごとに流行のサイクルがやってくると言われていますが、北欧家具の人気が依然として続いています。もはや流行を通り越し、すでに和風、洋風と同様にベーシックなスタイルを確立しています。
 最近ではグレーとベージュの中間に位置するグレージュと呼ばれる色が注目されています。グレージュの木の床材やソファは、落ち着いた大人の雰囲気を演出します。また、シャビーシックと呼ばれる古めかしさの中に上品さが漂うインテリアスタイルが若い女性の間で人気になっています。
 インテリアは最終的に住む人の好みが反映されます。ネットや雑誌などを参考にしながら、自分の好きなスタイルを見つけ、イメージをはっきりさせることが大切です。

失敗しないカラーコーディネートとは

 カラーコーディネートで代表的なのが、下表のように3色で配分する方法です。色選びは好きな色を自由に選んでOK。色の組み合わせを考えながら3色を選びましょう。
 失敗しないためのコツは、最初は小物から始めてみること。たとえばクッションカバーのような面積の小さいものなら全体のカラーバランスを崩す心配がなく、気に入らなければすぐ取替えもできます。また、壁に掛ける絵も取り替えやすく、色遊びのアイテムとしておススメです。リビングなどはベーシックにまとめ、トイレなどの狭い空間の壁や床を好きな色や柄に仕上げて遊んで見るのも一考です。

新築時にはインテリアにもじゅうぶんな配慮を

 

 家を新築するとき、見た目を気にして家の外観を重視する人が少なくありません。しかし、住む人にとっては外観よりも家の中を見ている時間が長いのでインテリア選びにもっと時間とお金をかけてほしいと思います。
 以前はインテリア雑誌がコーディネートの教科書的存在でした。最近ではスマートフォンで集めたお気に入りの家具やインテリアの画像を見せて「リビングルームはこんなイメージにしたい」とおっしゃる30~40代のお客様が増えてきました。インテリアコーディネーターとしては、お客様の好みを具体的に把握することができるので、参考にしています。
 インテリアの流行や好みは多様化しており、コーディネートに正解はありません。私たちの仕事は、お客様の希望やイメージをお聞きして床や壁材の素材選びから家具やファブリック、照明、住宅設備などをプロデュースし、10年、20年先まで快適に暮らせる住まいづくりをサポートすることです。どうしたらよいか迷ったときは、住宅メーカーや工務店のインテリアコーディネーターをおおいに活用してください。きっとあなた好みのインテリアが見つかることでしょう。