映画から着想を得た造形作品が並ぶ「シネマワールド2025」

 【益子】益子焼の作家らが、好きな映画から発想を得て造形したアート展「シネマワールド2025 触れて入る映画の世界展」が城内坂のギャラリー緑陶里(みどり)で開かれている。34人が多彩な手法で銀幕の名作の世界観を解釈した陶器などの作品が並ぶ。

 2022年に「本」、23年に「音楽」をテーマとして催した企画展の第3弾の位置づけ。賛同した町内、県内、関東の作家が計100点以上を出品している。

 「スター・ウォーズ」や「ジュラシックパーク」、「メリー・ポピンズ」「ゴジラ」、ジブリなど知名度の高い作品を中心に扱い、陶芸や金工、木工、染め織り、フェルト、絵画、ペーパークラフトなど多様な技術で創作した。

 映画の名場面や象徴的なアイテムを表現したり、作品のイメージを具現化したり、架空の物語の設定をつくって連携させたり、各作家が趣向を凝らしている。

 企画を立案した陶芸家の吉田丈(よしだじょう)さん(44)は「エンターテインメントの要素も強いので、子どもから大人までアートを楽しんでほしい。作品を通して『映画を見たいな』という気持ちになってくれたらうれしい」と来場を呼びかける。

 26日まで。午前10時~午後4時半。火曜休。(問)緑陶里0285・72・4789。