【足利】88年にわたり市の発展を支えてきた中橋に感謝を伝えるイベント「ありがとう中橋!」が14日、中橋周辺で開かれ、市民ら約4千人が訪れた。
イベントは、市民や事業者へ新しく生まれ変わる中橋のPRが目的で、国、県、市が主催。オープニングセレモニーで早川尚秀(はやかわなおひで)市長は「この工事は市民の命と市の財産を守るためのもの。新しい中橋とともに市も新しい一歩を踏み出したい」とあいさつした。
チョークを使ったお絵描きは、開始30分でチョークが足りなくなるほど大人気。路面には「中橋ありがとう」「お世話になりました」など感謝の言葉や色とりどりのイラストが並んだ。山辺小3年川島明華(かわしまめいか)さん(8)は「今までありがとうの気持ちを込めて描いた。いろいろ体験できて楽しかった」と笑顔を見せた。橋の上では、3連アーチの骨組み部を間近で見られる高所作業車の搭乗体験や、ドローンの操縦体験などを実施した。
夕方には足利青年会議所が中橋ライトアップイベントを開催した。多くの家族連れがペットボトルとLEDで作ったランタン約2千個を橋の骨組み部に装飾。最後は約330発の花火が夜空を彩り、会場からは大きな歓声が上がった。
中橋は現在、治水対策を進めており、1日から車両通行止めとなっている。仮の人道橋が建設されるまで歩行者と自転車は通行可能。2025年1~3月で3連アーチを移設し、新しい車道橋を建設する。完成は28年春ごろの予定。