【茂木】日常の食を陶器を使って豊かなものにしようと、天子(あまこ)の陶芸家和田直(わだただし)さん(69)が自宅工房でワークショップ(WS)を行う。和田さんは毎年、工房を一般公開していて今年は22日から10月14日まで開放。WSもこの期間に予約制で受け付ける。
東京都出身の和田さんは益子町で故小滝悦郎(こたきえつろう)に師事するなどして陶芸の技術を磨き、1993年に茂木町へ移住。これまで町内でも「里山アートフェスタ」「もてぎさんぽ」などで芸術振興に尽力してきた。
WSでは和田さんが作った陶器に市販の食べ物を盛り付け、食と器の調和を助言する。日頃から陶器に乗せる食材を考えながら創作活動に励んでいるだけに「器の“余白”は何より重要」と話す。食べ物を美しく見せる置き方についても「食に彩りを添えることで、生活の潤いが増すはず」と強調する。
工房開放は木曜を除く午後1~5時で無料。WSは2日前までの予約制で、会期中2人以上の参加で随時開催する。費用は食材費込みで7千円だが、WSに使った食器(4400円相当)を持ち帰ることができる。(問)和田さん0285・63・1825。